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映画鑑賞記・ハイジ(2005年版)

ハイジ(2005年版)
 10年7月25日鑑賞。

 古くはシャーリー.テンプルが演じた
ハイジ(1937)を含め、実写.アニメ化
されているのは有名だが、やはり日本で作られた
テレビシリーズ(高畑勲監督)のものには
勝てないなあと言うのが正直なところ。

 ロッテンマイヤーさんがただのいじわる
ばあさんになっていたのが残念だったけど、
それをなんとかしようとしていた跡は
見受けられた。まあ原作とその他の作品化
されたモノのいいところ取りといういう
感じはしないでもない。 

 幼い頃に両親を亡くしデーテおばさんに
育てられたハイジは、その叔母の都合で、
アルプスにいるおんじの下へと連れて
行かれる。他人とのつきあいを拒み、
たったひとりアルムの山奥で暮らす
頑固なおんじは突然の訪問に怒りを
隠さない。しかし、結局、小屋へと
招き入れ、食事を与えてくれたおんじ
の姿に、ハイジは優しさを覚える。

 アルプスの大自然の中で、ハイジは
健やかに育っていくのだが、突然デーテ
おばさんがやってくる。ハイジをフランク
フルトに住むクララの元に遊び相手として
「売り渡した」のだ。
待ちの暮らしになじめないハイジは
アルプス恋しさあまりに、やがて
夢遊病になり...

 ハイジは、1880年に児童文学のヒロイン
として生まれた。本作では厳しい状況の中でも
明るさを忘れない天真爛漫なところは共通
している。日本のアニメファン的には、
ハイジのロングヘアー、おんじのキャラが
原作よりな事、羊飼いのペーターが、ちょっと
暗めのなんというか純真な部分がなくなって
いる感じが気になった。足の不自由な少女
クララの感動のあのシーンも登場するけど、
クララが立ったといっちゃうのはおんじなのよね。

 ここにもすこし違和感が。ハイジには、秀作
イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』で
観る者を感動させたエマ・ボルジャー。
アルムおんじに、『エクソシスト』の神父で
知られるマックス・フォン・シドー
そしてロッテンマイヤー夫人には、チャップリン
娘ジェラルディン・チャップリンが扮している。

 で、今回見たのが日本語吹き替え版で子供
には子役を、大人には比較的経験のある声優陣
を配して、原語版よりだいぶんイメージがちがう
んじゃないかと思う。特にロッテンマイヤー役の
戸田恵子さんが絶妙なバランスで、すこしコミカル
に演じている分、アニメよりイヤミな感じになって
いるロッテンマイヤーさんがすこし救われたかな
と言う気はする。原語版を見ていたら感想は
変わっていたかもしれないけど。