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DRADITION2015 specil edition 2015 HALL of FAME DRAGON殿堂入り記念IN FUKUOKA(15.10.4日・博多スターレーン)

8月以来のスターレーン。行きがけの電車内で前日の観戦記を書き上げて、福岡入り。相変わらず日中の日差しが半端なくきつい。到着してみると、ドラディションのあとにドラゲーが大会を開くらしい。スペースはドラゲーにあわせてフルスペース。まあドラディション単体なら半スペースでも厳しいんだろうけど、ドラゲーと折半ならフルスペース使用でも問題はなかったのだろう。中に入るとすでにドラゲーのセットができていて照明もすでに設置済み。さすがローカルとはいえTV中継があるとにぎやかさが違う。
 
ロビーでは欠場した藤波さんが手にWWEの殿堂入り盾をもって、記念撮影に応じてくれていた。当然私も交じって撮っていただいた。藤波さん自身はとても優しい方なんだが、やっぱオーラが半端ない。何回隣に来ても緊張する。でもやっぱいい記念になった。これだけで今回来てよかったと心から思える。
 
試合前、ドラゴンスープレックスにのってドラゴンが欠場の挨拶をしにリングへ上がった。ドラゲーの入場ゲートからドラゴンが出てくる絵はかなり斬新だったが、これを機にぜひドラゲーにも上がってほしいと思う。やっぱCIMAクラスに相手をしてもらって、一味違うプロレスをドラゲーで披露してほしい。一時期藤波さんの歩き方が相当不自然だったけど、手術後の経過も順調なようで、今回は安心してみられた。そしてリングを一周し、ひとりひとりに丁寧に握手。本当ドラゴン対応は神がかっている。素晴らしすぎる。
 
でもひとつ注文つけるとしたら、ドラゴンがリングインするときにロープを開けるのはレフェリーではなくて、九プロの選手にやってもらいたかった。なんか大会手伝っているわりにはドラゴンへのリスペクトが感じられなかったので…
 
第一試合 ×田中純二対○佐々木日田丸
 
日田丸が格闘ファイターとして覚醒してからは好勝負連発!原戦に続き、またしてもバトラーツつながりで、ついに田中純二との対戦。最近はやはり前座の賑やかし役になり下がっていた純二の目が久々にギラギラしてみえた。これは好勝負の予感大!ましてやレフェリーも元バトラーツのケニー田中とくればお膳立ては十分。
 
そして期待にたがわぬ試合展開。序盤のグラウンドではやはり純二に1日の長があり、日田丸ですら手を焼く始末。しかし、これが本来の田中純二であり、普段の九州プロレスでみせている純二の姿の方がむしろ不自然なのだ。
 
スタンドに移行すると、やはり日田丸が優位。だが、充分なダメージを与えられずにグラウンド地獄に引きずり込まれる。これほど蹴り足をとられる日田丸はそうそうお目にかかれない。やはり純二は実力者なんだよなあ。レスラーとしての自己主張が弱すぎるだけで(見た目はともかく)。
 
しかし、度重なるグラウンド地獄をかいくぐった日田丸は打撃で再び勝負にでて、これが地味にきいた純二は反撃に出たものの、二度目のゴッチ式パイルが狙い通り決まり、日田丸完勝。なんとなくだが、素顔になって日田丸のファイトスタイルに迷いがなくなり、誰と対戦しても名勝負を残している。これを主流にもってこないんだから、本当に九州プロレスのカード編成は硬直しすぎているとしかいいようがない。
 
第二試合 玄海・×桜島なおき 対 サガン虎・○めんたい☆キッド
 
佐賀プロレスは毎回藤波さんを呼んでいるし、めんたい同様九産大学閥(レスラーデビューではめんたいが先輩だが、学生時代はサガン虎が大先輩)だからかもしれないが、この中に混ざるとレベルの違いがアリアリ。桜島も玄海も「大丈夫か?こいつ?」と覇気のないサガン虎をなんとか引っ張ろうとしていたが、やっぱり手の合うTAKAHIRO以外と絡むと、ダメ虎になりさがる。
 
途中から玄武会もめんたいとしか絡まなくなり、なんか結末見えたな、と思ったら、案の定コーナーtoコーナーのミサイルキックから、急いでつないだめんたいスプラッシュで桜島がフォール負け。プロのキャリアより学生時代のキャリアが優先されるリングなんか誰が見たいんだ?って話しで、めんたい組の負けはないとにらんでいたら本当にそうなった。もはやこの結果には失笑する以外に方法がなかった。そのくらい今の九州プロレスらしい硬直した試合内容だったのだ。
 
 
前回のドラディションでは男盛としてきていたので、名曲「AO コーナー」を生で聞いたのは二十年近く前になる。知らないファンには長いイントロもアレクの足跡をみてきた我々には待てる時間である。やっぱ入場テーマとしてはこっちの方がテンションあがる。
 
さて、見られる試合があるとしたら、九州プロレスが絡まないこの試合とセミファイナルかなとにらんでいた。まあ日田丸の試合は例外だけど、ドラゴンの殿堂入りを祝うなら最低限揃えてほしいメンツ。だいたい誰が全五試合中、三試合に九州プロレス提供試合をみたいか?という話しで、悪いがドラゴンイズムのかけらもない第二試合にくらべたらまだ役者が揃っていた。
 
正直アレクが盾にならないと、LEONAが意気込みだけで向かっていけるほど関本も福田も甘くはない。だから序盤でLEONAは下がらされてしまっていたが、あれが現実というものだろう。しかし、関本は鬼教官役をヤル気満々で、力の差を見せつけていく。だからLEONAが出ると当然ローンバトルになる。
 
福田もにくいインサイドワークで、上手にLEONAを孤立させていく。関本が差を見せつけるだけで、ヒール的立ち位置になるのは珍しい(本人は普段どおりの試合しかしてない)が、やはりこのあたりのクラスと試合しちゃうと、一介の若手以下なんだよなあ。
 
最後は鮮やかなジャーマンでアレクが福田をフォールした。が、やっぱ小技でも丸め込みでもいいので、LEONAには自力で勝てる引き出しを増やしていってほしい。いまのままだとドロップキックとドラゴンスクリューだけの選手だし、二世という以外の価値観は見出しにくい。
 
休憩中に記念品交換しにいったら、試合前に席をかわったご老人がすでにそのチケットで記念品を交換済みであったことが判明。会場に引き返して元のチケットに交換してもらい、無事記念品のトートバッグをゲット。しかし中に記念パンフが…知らないで試合前に一冊買ってしまっていた。まあ、招待されてきているのでパンフ代くらいは惜しくはないが、先に変えておけば良かった。
 
第四試合セミファイナル
×MAZADA、FUJITA対○船木誠勝ヒロ斎藤
 
年齢のせいもあるが、ヒロさん老けたなあ。前回のドラディションではそうは思わなんだが、やはりロッカー数人引き連れてカルガリーから凱旋帰国した時代を知るものにしてみたら、やはりあの時代のヒロ斉藤がどうしても先に出てきてしまう。
 
どうせなら対戦相手には船木とは、藤原組長つながりの兄弟子、弟弟子になるFUNAKIがいたら、かなり新鮮だっただろう。確かに無我つながりのMAZADAはいるし、藤田ミノルではない、FUJITAが船木やヒロ斉藤と闘う図はかなり刺激的ではあったので、異論はないし、実際異次元感もたっぷり味わえた。
 
それにしても、かつて数々の悪役軍団を渡り歩いたヒロさんが、MAZADAの古典的悪役殺法に苦しむ様もかなり斬新な絵面ではあった。MAZADAやFUJITAが愚連隊バージョンで試合してくれたおかげで、今のヒロさんも、Uスタイルの船木も生きた。第一試合が同質のぶつかり合い、せめぎあいだとしたら、セミは異質同士の擦れ違いそうでそうはならない妙技をみせてもらえたといえるだろう。
 
ヒロさんのセントーンも正調のバージョンとセカンドコーナーからのものと二種類を披露。最後は船木がハイブリッドバスターでMAZADAをフォール。まあ、MAZADAもFUJITAもグッジョブでした。
 
メイン:○筑前りょう太、LEONA、FUNAKI 対 ×阿蘇山、ボディガー、長井満也
 
ここに藤波さんがいたら全然意味合いの違う試合になっただろう試合。HALLofFAME入りしたドラゴンと、WWEジャパンエージェントのFUNAKIが太刀持ちになり、LEONAとドラゴンを支える図なら見てみたかったのだが。
 
確かにLEONAの独り立ちというテーマもなくはないが、それをやるにしても、そこまで筑前がLEONAに信頼を寄せてないのがミエミエ。LEONAの覚悟を汲み取るなら、試合を思い切って任せてみてもよかったと思う。過保護というより信頼してない感がありありみえた。
 
なぜそう見えたのか?それは最初に長井がLEONAを指して「来いよ、七光り!」とLEONAを挑発し、LEONAが試合の中心になるよう仕向けていたにも関わらず、筑前がでると、魔界対決にすり替えてしまっていたし、ドラゴンをリスペクトしてやまない阿蘇山が鬼教官になろうとしたら、また筑前が邪魔にはいる。本人には自覚ないんだろうけど、筑前対長井や、筑前阿蘇山なら九州プロレスのリングでやればいいだけの話。なんでドラゴンの受賞記念大会で、あんたが主役になる必要があるのか?
 
途中から筑前がでしゃばりすぎて、LEONAはただの乱闘要員になっていたし、FUNAKIもこの輪の中に入りにくそうにしていた。多分FUNAKIと筑前もあまり意思疎通はできていなかったのかもしれない。2人のキャリアでカバーした分流れに不自然さはなかったが、試合自体は不自然さだらけだった。
 
最後も両軍乱闘の中、リングに残った筑前阿蘇山がやりあう中、とぶバイ!が決まり、筑前の勝ち。第二試合と全く変わらない硬直した試合展開にはもう開いた口が塞がらなかった。正直ここまでカタイ内容の試合を誰が金払って見に行きたいだろうか?見ていて情けなくなってきた。
 
LEONAも所詮キャリア1年半の若手なんだからこういう扱いでも仕方ないという向きもあるだろう。しかしプロレスの厳しさを新人に叩き込むやり方なら、この日対角線で頑張っていた阿蘇山のほうがずっと建設的であったと思う。筑前のそれは突き放しているようでそうではなかったし、少なくともパートナーとしてLEONAを扱ってなかったようにしか見えなかった。
 
で、この結果を踏まえて10月の天神大会へ集客ができるならまだよかった。しかし九プロのブースに立ち寄る人はほんどおらず、見る限りチラシすらさばけていなかった。あまりに集まりが悪くて隣のFUNAKIやアレクのブースがとばっちりを食った形になっていた。
 
まあドラゴンの記念大会で、ああいう試合をしたらそりゃ自団体のチケットも売れはしないだろう。そもそもこの日集まったお客の何割が九プロ目当てにきていただろう?それを思うと完全に裏目に出たとしか思えなかった。
 
まあ試合はドラゴン欠場が発表された時点で、添え物にしかならなかっただろうし、実際そうだったんで、内容がどうあろうと問題はない。が、やっぱ九プロはこの大会で信用を落とした形になったといわれても仕方ないだろう。ドラディションが単体で来ることはもうないかもしれないけど、次回がもしあるのであれば、LEONAで客を呼べる団体になっていてほしい。願うならそれだけかな?
 
 
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