復刻観戦記2・ゼロワン下関大会「凄くあれ」レポート (04.11.16 TUE 於.海峡メッセ下関展示見本市市場)
PROWRESTLING
ZERO-ONE
凄くあれ第4戦
山口県海峡メッセ下関大会
(観衆 1200人 満員)
最近何かと災難なゼロワン。
現実を忘れさせてくれるにはちとヘビーかな。
4月の小倉も空気重かったし。
やっていることは皆さん一生懸命で好感が
持てるのだが、どこか何か歯車が
かみ合っていない。
天気もちょっと前までの暖かさはどこへやら、
急に薄ら寒くなって何かを暗示しているのか...
試合開始は午後7時。
この日の客層はほとんど選手の身内で固められていて、
されていた予定時間と推察されます。
隣市北九州からは浪口のご両親とその一派
(ついでに阿蘇山)、ちょっとむこうには山笠の
出身地もあり、本州に目を向ければこれまた
近隣小野田からは藤田ミノルの近親、
そして遠方山口市からは
例によって大谷パパが参戦。
最初の内は数えるほどだった場内も
気が付けばかなり埋まっていました。
しかしほとんど招待券と、割券ばらまいた
結果で実数にすると赤字だったのでは?
で、そのまだがらがらだったころ。
入り口で招待券や自由席が例によって、
前の方の席と交換となっていたのですが、
もぎりが素通りさせてしまったため、
一部未交換になってしまったのです。
私も素通り組で、メディコさんと二人で
適当なところに座っていたのですが、
いきなりバイトが座席チェックを始めたのです。
がらがらの地方大会であり得ないことを
するものです。結局移動させられる羽目に
なったのですが、よく見ていると交換された券
の人達が端から順に座っていっている様子。
普通だとまんべんなくどの方向にも人がいる
ように入れるものですが、一方角だけ埋めて
いくというのも変。
多分入り口でおいてある券を上からそのまま
考えなしに交換した結果なのでしょう。
結局かなり遅くなって四方が埋まったのですが、
あのままほっといたらかなりいびつな光景に
なったことでしょう。
トラブルというほどではないのですが、
どうもゼロワンのチケット関係ではいい思いした
試しがない。
1 ○阿蘇山 VS●山笠Z゛信介
○ 阿 蘇 山
7分46秒
YAMAカンラナ
↓
エビ固め
何の前ふりもなくカード変更。
新日本のことどうこういえんでしょう。浪口ご両親
に配慮した結果?
私はみちのくを生で見たのは一回きりなのですが、
たぶんみちのく関係選手としては阿蘇山が
一番見ている選手になるかも。
それにしても毎回火薬のにおいが
臭くてたまらんです。
気管支炎をおこしてる身としてはつらかった。
2○レオナルド・スパンキー.スペル・クレージー VS 佐々木貴.
13分46秒
スパニッシュフライ
↓
体固め
私はDDTを見たことがないし、よく知らないので
初めてみた印象としては世界級の外国人選手
たちと対峙しても見劣りしなかった
ということと、会場全体がよく見えている選手だな
ということで決して悪くはなかったです。
浪口応援団が一生懸命盛り上げようとしていましたが、
全体の反応は今ひとつ。
試合自体は悪くなかったのに。
13分28秒
餅つき式パワーボム
↓
エビ固め
ルチャドール組は空中戦主体というより高岩よりの
パワーファイターといった感じ。
思ったよりごつごつとした試合になりました。
ルチャというよりストロングスタイルのジュニアの試合
といった趣向。
関係ないけど阿蘇山と思しき選手が試合後、
プライベートマスクでペンタゴンのマスクかぶって
うろうろしていました。
かなりまぎらわしかったです。
15分14秒
ストレートパンチ
↓
片エビ固め
横井は得意技にスピニングチョーク等関節技をあげている
ことが多いけど、私が見た試合の全てが右ストレート一発
で決まっていて、この日もそう。
売りにするなら最低かける素振りだけでも見せて欲しい。
もしくは必殺技をストレートに改めるとか。
格闘系というより一生懸命プロレスしようとしている
努力は伝わってきましたが、
盛り上がりはこれも今ひとつ。
休憩はさんでこのままではいかんと思ったのか、
さらなる試合変更。
5 ◆NWA UNヘビー選手権試合60分1本勝負◆
15分50秒
アックスボンバー
↓
片エビ固め
例によってファイアーで高木三四郎のポーズを決めるコリノ。
当然無反応。
タイトルマッチ認定も何もなく唐突に試合開始。
コリノはいつの間にか体格も大森に見劣りしなくなり、
技の一つ一つに説得力がでてきているのがよく、
オールドファッションなスタイルにひと味くわえた
タイトル戦らしい試合運び。
適度にセコンドを使い、レフェリーを巻き込みといった
策略が実に絵になるようになったのがいい。
しかしその悪役ぶりがヒートを買い損ねている要因
がこの日の大森の不人気ぶり。ここまでお膳立てして
もらっているのに、ベビーフェイスのへなちょこぶりと、
売りにしているはずのアックスボンバーがしょぼしょぼで、
これなら今の歳のホーガンだってまだまともに打つぞ
といった感じで説得力ゼロ。
コリノには悪いけどこれがメインでなくて本当によかった。
14分17秒
スパイラルボム
↓
エビ固め
ここまでの盛り上がりの悪さに、ここぞとばかりに
山口県郷土色を全面に押し出した当初はセミだったカード
がメインに昇格。
いつの間に付いたのか大谷組には「チーム山口」なる
名称がつき、炎武連夢ばりのポーズで入場。
藤田ミノルーっ」などと露骨。
紙テープもここぞとばかりに投げ入れられお膳立てが
整いすぎてちょっとやだなと思ってしまった。
しかし試合の中で一番頑張っていたのは
佐々木義人でした。
藤田と打ち合っても一歩も引かず、
最後こそ唐突に大谷のスパイラルにやられは
したものの、ここでのし上がろう、生き残ろうと
いう意識の強さみたいなものをこの日の
誰よりも感じられた試合でした。
お膳立てに乗っかるだけが全てではない。
この日の佐々木の意地には心に来るもの
がありました。
凱旋マイクはやはりいつもより長め。
「面白くないことばかりだけど続けてやっていれば
いつかいいこともあるさ」という大谷が
「いいたいことがある」という藤田に唐突に
マイクを渡すと「そうくるとは」と苦笑いしつつ
「俺が鴻城高校にいた頃は大谷先輩はレスラー
で今日来ている後輩達みたいに、俺も会場で
応援していた。
そしてプロになって小さい団体からはじめて、
7.8.9年...やっと大谷さんと一緒に
並べるところまで来た。
俺みたいに後に続いてくれる奴がいれば
大歓迎だから、待ってるぜ」と先輩のコメントを
フォローしつつ熱いマイク。
この辺でやっと会場がわいた。
「俺も山口県人だからこういうの恥ずかしい
のは分かるけど、でもこの何十秒かはそう
言うのを忘れてやろう」
と最後は3.2.1.ゼロワンでしめ。
四月の小倉同様、全体の頑張りが会場の
反応に結びつかない。
選手の身内で固めたものの、下関の地の選手
はいなくて、近隣の身内の寄せ集めという
客層が全体の熱を生み出すまでは至らなかったか。
でも一生懸命やっていればいいことがあるさという
大谷のマイクにのっかってみたいと思います。
私的にもいつかチケットの件に於いてもかみ合う日
が来るでしょう(苦笑)