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九州プロレス・天神ば元気にするバイ!13観戦記(13・9・26 (木 於:西鉄ホール)

九州プロレス・天神ば元気にするバイ!13観戦記(13・9・26 (木 於:西鉄ホール)


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 前々日に財布をなくして意気消沈していたので、気分をきりかえたくて、かなり無理して天神まで行った。体調はあまりよくなかったけど、何か変えたくてプロレスにすがったのだ。まあいった代償はでかく、通院して服薬した挙句、土曜丸一日寝込むことになるわけだが・・・年とともにだんだん無理が利かなくなってるなあという実感はある。受け入れがたいがこれも現実。

 さて今回のメインは玄海の初防衛戦。プラス来月に行われるワンデイタッグトーナメントへの布石づくりといったあたりが見どころになるだろうか?メインの勝敗いかんでは1月の北九州芸術劇場大会の流れも変わる。さて、どうなったか?

 オープニングアクトはデストロイヤーマスク(でも目にメッシュがはいっていて本物より豪華^^)の会社員という人が入ってきた。よくわからんがたぶん九産大つながりだと思う。だが下手なプロよりよっぽどうまいしゃべりで見事に前座をあっためた。

第一試合:●田中純二 対 ○長井満也

 前回台風5号として九州プロレスデビューを飾った長井。あおりVではもとリングス対もとバトラーツというくくりで紹介されていたけど、DDTでどっぷりエンタメにつかった今の長井と山笠スタイルの今の純二の見た目からはそうしたU系のにおいはみじんも感じない。

 まあ昔からのプロレスファンとしては前田日明の遺伝子対藤原嘉明の遺伝子の対決として見た方がいいことはいいんだけど、そういう風にしてみられるファン層が現実どれほどいたかは疑問が残った。

 試合自体は長井が観客をあおって上手にあっためていく。この辺はやはりうまい。そしてU系らしいテクニックの応酬もあって、第一試合としては合格な内容かな?まあどうしても見慣れない長井よりみなれた純二に声援が飛ぶことは仕方ないことではあったのだが、そこもうまく長井は転がしていたし。でもまあこの姿を、リングスにいたときに想像できていたかといわれたらとてもそれはできないこと。月日はやはり人を変えていくもんだなあ。

 フィニッシュに長井が選んだストレッチプラムは現在所属するドラディションの看板、藤波辰爾の必殺技、ドラゴンスリーパーの系統にある技。オリジナルの川田がリングをおりてからは、使い手もあまりみなくなっていたのでなにげに見られてうれしかった。

第二試合:●がばいじいちゃん&藤田ミノル 対 ○台風&ばってん×ぶらぶら

 あおりVにいきなりばってんがどアップ!これだけでもうブーイング飛ばしたくなるんだが、道場の中で練習中のめんたいは一切スルー^^正しい選択だと思う。

 それでもばってんはなぜか執拗にアピールを続ける。空位になってる「あのキャラ」を自分にやらせろとめんたいに迫る。そのキャラとはかつてディアブロも中に入っていたことがある「博多ぶらぶら」。中身のいなくなったぶらぶらの着ぐるみはなぜか九プロ道場においてあって、ばってんはどうもそれに目を付けたらしい。いわく「自分には笑いのセンスがあって(ぶらぶらと)顔も似てるし、自分しかいないでしょう!」と猛アピールすると、なぜか勢いにおされためんたいがこれを承諾。かくして、三代目博多ぶらぶらが登場することになったのだが・・・

 相手はなんせがばいじいちゃんと藤田ミノルという超曲者コンビ。パートナーは台風だしなんかカオスな予感がしてきた。

 左●門のCMソングにのってぶらぶらのコスチュームで登場したばってんはしゃもじをリズミカルに打ち鳴らしていたが、これを藤田ミノルに捨てられてしまう。今回はばってん×ぶらぶらということで芸人ばってん多摩川というよりレスラーよりの位置にいるせいか、ギャグが少ない。あんなつまんないギャグでもないとさびしいもんだなと^^でも一応ばってんエルボーにとてもよく似たぶらぶらエルボーやばってんボンバーにとてもよく似たぶらぶらボンバーを繰り出して、お年寄りを虐待するのでばってん多摩川以上の大ブーイングをもらってしまうぶらぶら。

 しかし虐待とはいえ、じいちゃんの巧妙な杖さばきの前に台風ともども大苦戦。序盤から中盤にかけては全くペースがつかめない。ただ、もともとばってん自体が「弱くて情けない」立ち位置(当然だが本当はこうなんだ、とかいうつもりは一切ない)にいるキャラなんでご高齢キャラのじいちゃんとやや色がかぶってしまう。いいようにやられるとい意味でいうなら相島やディアブロにきれいにのされた方が「絵にはなる」わけで、自分より弱い?じいちゃんをわかいもんがいじめてる図式になるとやはりばってんとしてはおいしくはない。

 だからかもしれないけど、試合後ばってんはややいらだった表情をみせていた。もっとも試合後、何の変哲もないばってんタオル、ばってんシール、Tシャツをそれぞれ「今夜限りのぶらぶらグッズ」として売っていたので全然懲りてないとは思う。せっかくぶらぶらがよみがえったんで今度は前任者のディアブロとぶつかって今度こそはぼこぼこにされてほしい^^

 ここで休憩。
平日なんで4試合しかないんだけど、おそらくこの流れだとメインが長いんだろうなという予想はついた。前回も重厚な試合だったし、メインとほかの試合の差別化を図り始めたのもここ最近の九プロの特徴もある。

 そういえば旭が試合にもでないのに売店で12月の三分の計の切符をうっていた。なんか結構売れたらしい。来た甲斐あったね^^

第三試合:●筑前りょう太阿蘇山ウォーターマン日田丸 対 ○相島勇人ディアブロ&キシャ―ン

 前回大会で討伐団にけんかをうった日田丸が過去の九プロ王者とタッグを組んで迎撃にでた。しかしやはり前回、フルメンバーになりさらなる増殖を予告していた相島は日田丸のマイクでの挑発にも涼しい顔。ニューマスクで意気込む日田丸をあざ笑うかのように奇襲で先制。場外が戦場になるとやはりアドバンテージは討伐団にいってしまう。長い場外戦からリングに戻ってもなかなか正規軍側は主導権を奪えないまま時間が経過していく。
そうこうしているうちに一番軽量の日田丸がつかまりはじめた。キックと関節の切れ味は鋭いが、一度つかまってしまうと体格差にものをいわされて苦しい展開に。

 こうしてだんだんと分断されて旗色の悪くなった正規軍を首の具合の悪い筑前が孤軍奮闘。ここ最近では一番いい動きをしていたが、ここでハプニング発生!相島が阿蘇山を呼び込んだのだ!そして求めに応じた阿蘇山は返す刀で、相島とともに筑前を奇襲!なんと阿蘇山、まさかの討伐団いり!

 まあ玄海が正規軍サイドに加わってチームバランス的には阿蘇山の居場所がないことはうすうすわかってはいたけどこのタイミングでのヒールターンか!結局阿蘇山の裏切りが奏功して筑前KO負け!またしても惨敗を喫することに。そこへ魔界倶楽部時代の盟友、長井がかけつけ、討伐団を蹴散らして筑前を救出!

 しかし相島は「俺と同じような頭したそこの兄ちゃん、誰かと思ったら長井満也先輩じゃないですか?なあ、あんた、俺と他団体でチームノーヘヤーってやってたよな。そしてそのあと新日本でそこの筑前と悪いこと(魔界倶楽部のこと)してたんだろ?だったらお前に居場所はそこじゃない、こっちだ!」と長井まで勧誘。しかし、長井はこれを一蹴!次回タッグトーナメントで久々魔界4号&5号タッグが復活することになった。最後は天国の故・星野総裁にむけて「びっしびしいくからな!」と宣言したが、藤田ミノルしかり、昔の知人にはここ最近、ことごとく裏切られっぱなしの筑前。はたして今回はどうなるんだろうか?相島は「まだまだ九プロの中には裏切りものがいるんだよ」と宣言していたが・・・・

第4試合:九州プロレス選手権試合:王者・○玄海 対 挑戦者・●めんたい☆キッド

 5年間九州プロレスを支えてきためんたいのプライドと意地でベルト戴冠なるか?その思いを受け止めたうえで新しい時代の覇者・玄海が新時代の九州プロレスをみせてくれるのか?

 正直体格差ということでいえば、めんたいが不利なのはいうまでもない。だがただのかませ犬で終わることは許されない。やるからには勝ちに行く。その姿勢があったおかげで前回同様重厚なメインイベントになった。

 モチベーションということでいえば、玄海のその王者としての責任感の高さもまた特筆できよう。これから未来を背負っていく覚悟でめんたいの前にどっしり構えるその姿勢はすでに大王者としての風格すら感じられる。めんたいの空中弾には空中戦で挑み返し、打撃には打撃、投げには投げ。打つ手打つ手の一歩先へ一つ上のお返しをしていく玄海の試合運びはまさに横綱相撲といっていい。

 くどいようだが15年前の「彼」がまさかこんな立派なプロレスラーになるなんて誰が想像しえただろう?ほんとうに全国でもまれて強くなってかえってきたんだなあと思う。こういう存在がいてくれることはこれまでめんたいか筑前、たまに阿蘇山がしめていた九プロメインの風景を一新させてしまったのだから、その功績たるや計り知れない。阿蘇山が寝返ってしまった今、戦力として考えたらやはりこれほどの王者がいてくれることは団体としても大きいメリットがあるといってもいいだろう。

 九プロのメインを託す思いはめんたいにだってあっただろう。しかし、やはりいち選手としてはやはり羨望の対象でもある。めんたいスプラッシュにドラゴンスープレックス・・・おしみなく技を繰り出して玄海をせめたてるが、玄海もまた投げっぱなしジャーマンでめんたいの勢いをとめにかかる。

 最後はやはりめんたいが力尽きて王者初防衛に成功。セコンドにいた筑前も思いは複雑であっただろう。玄海はめんたいの5年間の思いをしかとうけとった、と挑戦者をたたえ、年末のタッグトーナメントには盟友・正宗をパートナーにむかえてでることも表明。
これでまさに九プロも戦国時代に突入。不気味な討伐団増殖もくわえ、目が離せなくなってきた。