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新日本プロレスWRESTLE KINGDOM 9 in 東京ドーム観戦記(2015.1.4日 東京ドーム)

新日本プロレスWRESTLE KINGDOM 9 in 東京ドーム観戦記(2015.1.4日 東京ドーム)

新日のプロレス詣である1.4。20代の頃は毎年通っていたドームも、最近はご無沙汰している。もはや体力的にも金銭的にも通うのはさすがにしんどいのだが、昨年までは3D映画でみるということをしていたため、毎年恒例のがむしゃらでの生中継も顔出ししていなかたった。しかし今年は映画もなさそうだし、何より飯伏対中邑というこれ以上ない極上カードを出されては、生中継でみないわけにはいかない。第0試合が放送されないと知ってそこだけは残念だったけど、期待を込めてのテレビ観戦となった。

第1試合 IWGP Jr.タッグ選手権試合4WAYマッチ 60分1本勝負
[王者]ボビー・フィッシュ、○カイル・オライリー
(13分01秒 チェイシング・ザ・ドラゴン→片エビ固め)
[挑戦者組]●アレックス・コズロフ、ロッキー・ロメロ
13分01秒 チェイシング・ザ・ドラゴン→片エビ固め

毎回そうなんだがビッグマッチの第1試合は、なぜいつもタッグ選手権の4WAYになっているのかが意味不明。タッグ選手権なんだからタッグマッチにしてほしいし、4WAYでやりたいなら、4WAY選手権を作ればいい。なんかこれだけのパフォーマンスができる選手を集めておきながら、なんかジュニアっていうだけで軽く扱われているのもどうかな?と思うのだ。

前もジュニア王座が飯伏、ロウキー、デヴィッドで争われたけど、ハイレベルな内容なのに凄く勿体無い感じがした。新日本にはやはり小手先に走るより、真っ向勝負のプロレスをみせてほしい。試合形式が気にならないくらいの、どプロレスをみせてほしいのだ。そう考えると、この試合も結局4WAYという部分に引っかかりを感じてそれが最後まで拭い去りきれなかった。

混戦模様のリング上、ヤングバックスがはコズロフにモア・バンク・フォー・ユア・バックを狙うが、これはreDRagonが阻止。そしてシェリーに合体式のダイビングギロチン、さらに変形のジャーマンをお見舞い。続いてフィッシュはニックに雪崩式フィッシュアロー。最後はreDRagonがコズロフにチェイシング・ザ・ドラゴンでピンフォール勝ち。reDRagonがベルト防衛に成功した。

第2試合 スペシャ6人タッグマッチ 30分1本勝負
天山広吉小島聡、○本間朋晃
(5分35秒 こけし→片エビ固め)
ジェフ・ジャレット、バッドラック・ファレ、●高橋裕二郎

テンコジに本間を足してテンコケっていうネーミングがすでに何か笑えるのだが、試合はなぜか本間ショーに。確かにこけし人気と会場人気は抜群だけどなあ。本間をここまでフィーチャーする意味がイマイチわからないというか、長い大会の中で巻く必要があるのは仕方ないが、それぞれの見せ場が短すぎた。ちょっとそれは残念だった。こけしは決まらないほうが面白いんだけど、必殺技に昇華しちゃうのはなんか違う気がする。

もう一つ、ダブルJこと、ジェフ・ジャレットを第2試合に出すのか?こけしの引き立て役にしては贅沢すぎる。メインに出てもおかしくないネームバリューなんだが、基本ギターショットさえ見られたら問題ないので、それだけ楽しみにしていた。でもジャレットはやはりバタバタした試合より、じっくりした試合で真価を発揮するタイプの選手だと思うので、可能なら新日のトップクラスとのシングルがみたいなあ、と思った。

第3試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負
矢野通、○丸藤正道、マイキー・ニコルス、シェイン・ヘイスト
5分05秒 虎王→片エビ固め
飯塚高史、シェルトン・X・ベンジャミン、ランス・アーチャー、デビーボーイ・スミスJr

矢野+ノアというよくわからない混成チームと鈴木軍外国人部隊が闘う試合。こういってはあれだが、窮地のノアが新日に泣きついた結果がこれなんだろうなあと思う。そもそもメジャータイトルといいながら、GHCのシングル王者の丸藤が第3試合でその他大勢扱いというカードでは、とてもメジャー団体という風には見られないだろう。ノアにしろ、ゼロワンにしろ、今の新日に対抗意識を燃やすのは勝手だが、多分このままでは追いつく前に団体がつぶれてなくなるほうが早いと思う。

試合もわかりやすい遺恨勃発で、旧友丸藤の窮地を救うべく鈴木軍が今後総出でノアを盛り上げていくんだろう。まあいくら旧友でも鈴木みのるが今の丸藤と組む絵は盛り上がりにかけすぎているし、こういう流れができて、ノアは首の皮一枚繋がった感じなんだろう。なんとなく終末期のWARやUインターの匂いがプンプンしてきた。

第4試合 スペシャシングルマッチ~完全決着ルール~ 無制限1本勝負
桜庭和志
9分21秒 レフェリーストップ
鈴木みのる

桜庭対鈴木みのるの完全決着戦。扱いに困った桜庭をみのるがどう扱うのか?今のプロレスを求めてきているお客さんに、桜庭が提示しているものは確かに古臭く感じる。考えてみればホイスと桜庭が同じドームで死闘を繰り広げてから15年が経過しているのだ。だがそんな桜庭を不良債権扱いせず、真正面から総合格闘技の強豪として鈴木みのるは受け止めた。中盤でくらったサクラバロックは完璧に決まっていて、これで中盤以降みのるは左手を使えず(当然ゴッチ式パイルも使えない)、片手での苦しい戦いを強いられたが、久々に桜庭の恐さが存分に発揮されていたと思う。だが、この状態になってもなお、ファンも関係者も見捨て始めていた桜庭の力を引き出した上で叩き潰す腹づもりをみのるは変えてはいなかった。それはUを体験したみのるにしかできないことだったからだ。千載一遇のチャンスでとらえたスリーパーもこれまた渾身の一撃といっていいものだったし、レフェリーがとめたのも正解だったと思う。

できたらホイス戦から15年の時間を感じさせる何かを試合の中でみせて欲しかったのだが、演出的にラストで両者が和解するタイミングでUWFメインテーマが流れたのはかなり象徴的な意味合いがあったので、個人的にはぐっとくるものはあったが、これが会場にいるお客さんに届いていたのかどうかは何ともいいがたい。このあとの桜庭の進む道が全くみえてこなかったからだ。どこへいくIQレスラー?・・・と思っていたら2月のDDTで桜庭対スーパーササダンゴマシンの一騎打ちが決定したらしい。果たしてこの超異次元IQ対決はどうなるのだろうか?

第5試合 NEVER無差別級選手権試合 60分1本勝負
[王者]石井智宏
12分23秒 キングコングニードロップ→片エビ固め
○[挑戦者]真壁刀義

正直石井対真壁ってだけでメインでもよくない?的なカードではあるのだが、後楽園とかでなら大爆発確実なカードだったと思う。無論舞台がドームであってもバチバチ、ゴツゴツな闘いであることには変わりない。やはりこの二人にしかできない試合だったし、普通ならこの試合で会場あとにしてもいいくらい上質なプロレスであったのだ。今やIWGPを差し置いてでも挑戦したいと思わせるだけの位置にNEVERが上がってきたのはひとえに石井の身体を張った生き様がベルトに魂を宿したのだ。

そのベルトの価値を理解している真壁だからこそ、格下タイトル扱いもせず、いちチャレンジャーとして実に清々しい闘いを挑み、そしてタイトルを奪取した。この重みを理解した真壁だからこそ、多分石井の魂は継承されていくと思う。

本当にごつごつした生きざまのすべてが凝縮された試合だったと思う。石井が勝てなかったのは残念だがこれを機に少しけがを回復させてまたベルトを取りに言って欲しい。

第6試合 IWGP Jr.ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王者]田口 隆祐●
13分20秒 片翼の天使→片エビ固め
○[挑戦者]ケニー・オメガ

「オーマイ&ガーファンクル」のフレーズで大ブレイク中のIWGP Jr.王者・田口が、BULLET CLUBへ電撃加入したオメガの挑戦を受けるという流れなんだが、どうも最近の田口ってどこへ向かって行っているのかわからない節がある。今のキャラは嫌いではないんだけど、いざ旬をむかえたら王座がするりと逃げていってしまう。これほど何度もジュニアのベルトを戴冠していながら、棚橋=IWGPのような強烈なイメージをお客に残せていない。今回みたいに最強の挑戦者が現れると、防衛できずに王座を明け渡す。いい試合をするチャンピオンだけど、エースにはなっていない。そこらへんが非常に惜しいのだ。

そもそもジャンピングヒップアタックも片翼の天使をもつケニー相手ならもう少し慎重に攻めてもらいたかったし、こういう穴があるあたりが決して嫌いになれない所以だったりするのだけど、やっぱIWGPジュニア=田口にはなっていない。それが現実。

一方のケニーは本当この日のためだけにすべての照準を絞ってでてきたという感じ。爪楊枝をくわえての入場はスコットホールをほうふつとさせるし、バレットクラブの介入も必要最小限で押さえていた。今後はまた変わっていくんだろうけど、基本自分が悪になってクリーナーという二つ名を定着させたいという意気込みはひしひしと伝わった。ただ、ダークサイドヒーローにはやはり光の存在が必要なんで、田口にはぜひその光になってほしいなあとは思うのだけど…

第7試合 IWGPタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]“ザ・マシンガン”カール・アンダーソン、●ドク・ギャローズ
9分00秒 PK→片エビ固め
[挑戦者組]後藤洋央紀、○柴田勝頼

タッグベルトを1年にわたって保持する王者組に、『WORLD TAG LEAGUE 2014』覇者の盟友コンビが挑戦という試合。やはりタッグのベルトはどうしても軽くみられがちなんだけど、20年の思いをこめている後藤と柴田にしてみたら、千載一遇の大チャンス。シングルプレイヤーとしては一度沈みかけた後藤と、格闘技ではこれという実績がないままプロレスに出戻ってきた柴田が、恩讐を超えてともに目指した夢を掴みに来るという用意しようとしてもなかなかできるものではない。

そうなると王者組のモチベーションが気になるところだが、なんせこれだけ層の厚い新日の中で一年に渡って防衛を果たすというのは並大抵のことではない。

やはりというか序盤から誤爆を誘導され同級生コンビの連携は寸断され、王者組が有利な試合展開になった。だが、友情タッグは途切れそうな流れをつなぎ合わせ、時には不利な状況をよく耐えた。終盤ダブルの牛殺しを敢行したあと、誤爆した合体ラリアットに再びトライ。これが成功すると、後藤がギャローズを肩に担ぎあげ、そのまま投げ捨てて、そこに柴田が強烈なヒザ蹴りを加えて一気に流れを自分たちのモノにした。最後はグロッキー状態のギャローズに柴田がP.Kを叩き込んで勝利。盟友コンビがベルトを奪取した。

試合後うれしそうにお互いのベルトを巻きあってる2人は本当に高校時代に戻っているかのようないい笑顔をしていた。再浮上は厳しいかなと思っていた後藤がこいう形で再び日の目を見たことは素直にすばらしいとおもう。

第8試合 スペシャシングルマッチ 30分1本勝負
内藤哲也
14分25秒 雪崩式スタイルズクラッシュ→エビ固め
○AJスタイルズ

昨年の夏の『G1 CLIMAX 24』公式戦では、内藤がAJを下している日米天才対決。だが、結果を先に言うと世界レベルの天才が、日本レベルの天才との格の差を見せつけて終わった試合だった。具体的にいうと、AJは最初から内藤の膝ねらいにいっていた。それも長期欠場した方の足狙い。これで動きをとめられた内藤はお得意の空中戦も威力が半減し、ブルマブランカすら出せずじまいだった。

とにかくAJの攻撃はいやらしいほど終始徹底していた。ニークラッシャー、リバースインディアンデスロックなどで攻め立てて内藤を窮地へ追い込んでいく。内藤も単発では技を打つのだが、見てるだけでもあきらかに足にダメージが来ている。だから終盤畳み掛けもAJにダメージを与えきれずにいた。これが計算してやっていることだとしたらなかなかどうしてしたたかな戦略家である。この部分でいうと内藤の攻めには終始一貫性がなく、正直去年のオカダ線から進歩したあとがうかがえなかった。

内藤の雪崩式フランケンシュタイナーをこらえたAJが雪崩式スタイルズクラッシュで葬ったが、正直ここでこれを来るかというところで、内藤もあわくっていたのかもしれない。だが、通常の状態でのスタイルズクラッシュを内藤が警戒していた以上、こういう手にでることができるのもまたトップの証だと思うし、詰めの甘かった内藤が負けるべくして負けた試合だった。

第9試合 ダブルメインイベントI IWGPインターコンチネンタル選手権試合 60分1本勝負
[王者]中邑真輔
20分12秒 ボマイェ→片エビ固め
●[挑戦者]飯伏幸太

前の試合が天才対決ならこの試合はキチ○イ対決。入場で先制したのは中邑!なんと王冠をあしらった頭飾りにマントという意味不明な恰好で入ってきたのだが、一歩間違えれば笑いしかおきないのに、中邑がやると恰好いいのだ。このあたりに普段のインターコンチとは違う、中邑なりの思い入れが見えた。飯伏も本当はなんかキテレツなことをしたかったのかもしれないが、DDTでもそれhど入場にはこっていないので、これは仕方ないかな?

開始からしばらくゆっくりと間合いを取り、互いにローキックで牽制しあう。お互いの腹の探り合いで緊張感が増す中、飯伏が、中邑をロープに押し込むと相手のお株を奪う電動ストンピングを見舞う。すかさず中邑もお返しの電動ストンピング、さらにコーナートップに飯伏を固定するとジャンピングニー。そしてエプロンサイドに飯伏を動かすと、後頭部にジャンピングニーを叩き込んで飯伏を場外にたたきだす。

中邑はスキをついて飯伏の後頭部にヒザを叩きこみ、飯伏の後頭部を執拗にストンピング。ストレートの掌底を何発も叩きこみ、中邑を後退させた。この瞬間にあきらかに飯伏の目に狂気の宿る瞬間があった。それは怒りとかではなく無邪気な「壊してもいいよね?」的な子どもの残酷さを持った目立った。確かにDDTでこの狂気を受け止められる人間はそういないし、二団体に籍をおく意味は中邑真輔という存在があったればこそなのかなとも思った。

しかし、中邑も負けじと反撃。飯伏の掌底を回転腕十字で捕らえると、飯伏は中邑の顔面を踏みつけて脱出。さらに後頭部へのストンピングから、お株を奪うリバースパワースラム。さらに中邑のポーズをまねてボマイェを敢行。これは中邑がなんとかカウント2でかえす。実は中邑も思うほど余裕はなかったんだろう。でも飯伏と違うのは己のスタミナに自信をもっていたことと、この路線では俺の方が上だという冷静な自己評価があったことだと思う。要するに中邑は飯伏のすべてを出しきらせたうえで勝てると判断していたのではないだろうか?

しかしその引き出しをあけた飯伏の猛攻はまたとんでもないものだった。圧巻だったのはボマイェ狙いできた中邑を、飯伏はカウンターのフットスタンプのようなかたちで中邑をダウンさせたところ。さらにエプロンの中邑をロープに飛び乗って捕らえると、そのままロープ越しに強引にリングへ放り投げる「投げっぱなし雪崩式ジャーマン」とでもいえるような技を披露。これで万事休すとなってもおかしくはない。

だが、中邑はコーナートップから飯伏の後頭部にジャンピングボマイェ。そしてヒザとヒザの相打ちに競り勝つと、飯伏を肩に担ぎ上げてラストライドを敢行。最後は正調のボマイェを決めて3カウントを奪取。試合後、中邑はマイクを持つと「ヤッバァ~イ ヤバイ! まっしろな灰に・・・うっそ~! 飯伏、最高だよ、コイツは。東京ドーム! いいか? いいか~・・・イヤァオ!!」と勝利の雄叫びを上げた。

激闘のあと、自力では立てない飯伏と自ら立ってマイクで試合をしめた中邑。試合後の両者の姿には思った以上に差はあったけど、この試合をきっかけに飯伏には何度でも中邑越えに挑んで言って欲しい。でも飯伏も中邑も本当わくわくしながら試合してたからみてるこっちも本当に楽しかった。本当13年のベストバウトは軽くこえた内容だった。お見事!

第10試合 ダブルメインイベントII IWGPヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王者]棚橋弘至○
30分57秒 ハイフライフロー→片エビ固め
●[挑戦者]オカダ・カズチカ

この試合で棚橋が見せたのは非情さだった。太陽のイメージがある棚橋にキラーのイメージはなかなか想像できなかったりするのだけど、将来のあるオカダに対して何かを刻みたかったのではないか?そんな気がしていた。あおりVでの2人のコメントも対照的。「(棚橋が)邪魔だ」「体調が悪くても金の雨をふらせますよ」というオカダにはある種のイラつきが感じられた。一方の棚橋は「オカダが中心選手だってことはとっくに認めてますよ。でも彼はエースにはなれない。なぜなら俺がエースだから。」と泰然とした構え。いい感じで力の抜けた棚橋は結構こわいかもなあと思って試合をみていた。

やはりというかレインメーカーの伏線作りのため、首を一点集中で攻撃してくるオカダの姿がこの日の試合にはなかった。不意打ちや場外戦での攻防など普段やらないことをはじめてしまった。これが若さといえばそれまでなんだろうけど、いつも通りのオカダを出させなかった点ではもうこの時点で棚橋の勝利は確定していたのかもしれない。

再度場外戦になったとき、棚橋がオカダの突進をかわして鉄柵の外へ追いやり、コーナー最上段からボディアタック式ハイフライフローを敢行。リングへ戻ると、スリングブレイドで追撃する場面があったのだけど、結果的には前半でオカダが棚橋にダメージを負わせきれていないがために反撃をくらってしまったともいえる。

終盤オカダをロープに絡めて固定し、リング内とエプロンからドラゴンスクリュー。さらに、ボディアタック式ハイフライフローを浴びせる。そして、グラウンドドラゴンスクリューで追撃したあたりもそうだったが、棚橋は意外とちらちらオカダを焦らせながら自分の布石をいくつも打って出ていた。座っているオカダの上半身へハイフライフローをお見舞い。そして最後は、仰向け状態のオカダをハイフライフローで押し潰し、3カウントを奪取。試合後「オカダ、よく聞け!IWGPは遠いぞ!」とマイクで追い打ちをかけた棚橋。全力を尽くしたのに勝てなかった自分をふがいないと思ったか号泣するオカダ。勝敗がここまで非常になるというのは最近ではかなり珍しいことだけど、負けて悔しいと思えるような試合をできるというのはやはり一流の証だろうと思う。

オカダはまだまだ沈まないと思うし、棚橋も今後どうなっていくかはわからない。だが、まだ太陽は沈んだわけではない。それだけはわかった。それにしてもノンストップ興業はさすがにきつかった。テレビで見てても集中力とぎれそうだった。今回試合時間も早くして終了を早めになるようにしたのは、翌日の仕事始めを想定しての配慮だったと思うけれど、あえて難点をつけるとしたらはやり休憩はいれてほしかったなと思う。さて5月のどんたくまでにどのような変化がおきてくるのだろうか?とても楽しみにはなってきた。