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線維筋痛症とともに生きている、 - 復活サポートカウンセラーが約 4 年間- 心理カウンセリングを受けてみた - 第74回 ブラック企業と働き方について(6)

私のように自己肯定感が低い人間だけが、おちこぼれ営業マンになっていったのかというと、どうもそうではなかったんですね。営業というのは「過去どれだけ貢献したか?」より「いまどれだけ貢献できているか?」というところを評価される仕事ではないかと経験上思っています(間違っていたらすいません)。

 
営業マンも人間ですから、ずっと売れ続けるということはないわけです。逆にいうとずっと売れないでいるということもまたなくて、それゆえ私が8年半も生き延びられたということもいえるのですが、悲惨なのは売れなくなってからです。
 
ノルマは自己申告制でした。しかし営業所で引き受けるノルマは決まっているので、それをどう分担するかという話だけなんですね。自分の裁量できめられるわけではありません。
 
時にその時点での実力以上のノルマを課せられることもありましたが、嫌とは言えません。うまく達成できれば御の字ですが、そうでないときの方がはるかに多いのです。
 
そうなってくると、「自爆営業」というのも当然やらないと成績になりません。早い話が自分で商品を買うわけですね。しかしものが安ければある程度自爆してもなんとかなりますが、私が売って歩いていたのは「自動車」でしたから、そうそう自爆するわけにはいきません。
 
これもうまいこと考えたなと思うのですが、「営業は歩きが基本」という会社方針のもと、営業車などは支給されませんでした。当然全員自家用車で営業してました。なんで走行距離がばかみたいに伸びるわけです。そうなると人様が10年のって買い替えるところを、2年サイクルで車を変えないと、「足」がもたなかったんですね。
 
私は独身(今もそうですが)でしたので、ある程度自爆してもよかったのですが、家庭もちの人は大変でした。ノルマは月ごとに課せられていました。しかし取り立てのように毎日本社から電話がかかってくるわけです。
 
時折営業マンが数字を細工したりして犯罪になるケースもあり、一時期問題になってましたけど、実際に現場に身をおくと「やっちゃいけないけど、やりたくなった」事はありますしね。
 
真面目な人はこのような借金取りのような本社からの催促に、追い詰められ、耐えかねて自殺の道を選ぶ人が少なくありませんでした。事実私の上の先輩も死んでます。私もぼんやり死のうかなと考えたことがあります。
 
結局、まともに稼げない、本社や上司からは毎日のように責められる、自爆も強いられる、家でも職場でも居場所がないという風になっていくと、最初は高かった自己肯定感もだんだん低くはなっていくでしょうね。