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がむしゃらプロレス『DREAMS COMBINE』 ~北九州聖地化計画~ (2012年4月8日(日)小倉北体育館 観戦記その2 

がむしゃらプロレス『DREAMS COMBINE』
~北九州聖地化計画~
(2012年4月8日(日)小倉北体育館
観戦記その2 

第5試合 【GWA Jrヘビー級
選手権試合】60分1本勝負
●YASU(12分57秒)DIEZEL○
※暗黒

 実は事前のやりとりでYASUが抱いていた
「野望」を私は知っていた。

 というのはこの時点でタッグベルト
をもってる宇部市の林が防衛し、下関
出身の尾原と、同在住のYASU
がベルトをとれば山口県勢が全員ベルト
を巻くことになるわけで、それをねらって
いたのだ。

 その切りこみ隊の先発としては気合十分
なYASU。しかし王者はああ見えて実は隙が
ない。その上本人が「タッグよりシングル
が得意」と言い切るほどシングル戦は
強い(なぜかタッグの方が怪我する率も
高いそうで・・・)。

 で、見た目卑怯そうにみえて実は勝敗
に絡む部分では正々堂々としてるのが
余計厄介なのだ。この試合もそうだった。

 YASUが一番若さを露呈したのが序盤で
DIEZELの「マスクはぎ」に出た事だった。
口を覆っているマスクは実をいうとつけてる
本人が「呼吸しずらい」という理由で
試合中に自分で外してしまうほどのもの。
つまり精神的ゆさぶりはこの場合全くない
・・・・どころか逆にDEIZELを闘いやすく
してしまったのだ!

 果たしてその直後には定番の毒霧!
そしてセコンドの介入。

 しかしこれはYASUの精神的ゆさぶりと
お客のヒートを買うためで、勝敗とは
全く関係ない。

 果たして若いYASUはまんまと王者の
術中にはめられ教科書通りに負けてしまった。
多分、内心自分が仕掛けたかったことを
相手にやられてしまったことで相当
悔しかったに違いない。

 ラスト、もと王者のキッドが「こんな
勝ち方でいいのか?」と現王者につめよったが
内容的にも完敗だったし、悪党王者としては
極めて正当な手段で勝った事でチャンピオンの
試合になってたのは誰がみてもあきらか。

 この牙城は果たして誰が崩せるのか?
怪我でもしない限り(実はこれが一番
心配なんだが)Jr王座は当分移動しそう
にない・・・・ 

第6試合 30分1本勝負 なにわ愚連隊対がむしゃら
対抗戦:●愚連隊1号ちゃん&愚連隊2号ちゃん&
ベボちゃん(13分22秒)ダークネス♪ニッキー
&ブルート健介&SMITH○
ドラゴンスープレックスホールド

 愚連隊といいながらリングネームはかわいい
なにわの連中はなにげにでかい。そして
やはり不気味。おまけに関西人なんで口も達者。
汚いこともするが、真っ向勝負してもそれなり
に絵になってしまう。

 対するはLOCからパワーファイターの
ブルート健介、テクニシャンのニッキー、
そして連合軍からSMITHという実は新旧
LOCタッグのそろい踏み。

 だが、がむしゃら一の巨漢ブル健を上背で
上回るベボちゃんは真っ向勝負しても一歩も
引かない。試合させたらどうなるのかな
と思っていたが、思ったよりはプロレスが
できている。 

 しかし派手に侵攻してきたわりに侵略の
目的が不明確でお客に伝わりきれてない
感じがした。

初見のお客さんに同じ悪役のLOCとはどう違う
のかを明確に提示できなかった分は否めない。
せっかくマネージャーもいるんだし、マシン
軍を意識してるならもう少し口を使って
会場をアジるとかしてもよかったんでは
ないだろうか?

 せっかく会場全体が敵になるという悪役なら
これ以上ないシチュエーションが整ってる
んだからちょっともったいなかった。

 そこへいくと急造チームとはいいながら
目的は愚連隊つぶしで一致しているがむしゃら
勢は強かった。

 特にニッキーが要所要所で愚連隊の流れ
を寸断していくさまはさすが10年選手と
いう仕事ぶり。

 ここにブル健のパワーと、SMITHのうまさ
が加わるんだから、はっきりいっちゃうと
途中で負ける要素が見当たらなくなって
しまった。見た目は一進一退だったが、それ
以上に差がありすぎた気がした。

 センセーショナルな出方をしながら
オチがあまりにしょぼかった愚連隊の再登場
は・・・・ちょっと厳しいかな? 

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第7試合 30分1本勝負 有刺鉄線ボードデスマッチ
○葛西 純&谷口勇武(16分01秒)
佐々木 貴&久保 希望●
パールハーバースプラッシュ

 ここからはプロの提供試合。
がむしゃら初のデスマッチは、もともと九州対
FREEDAMSという対抗戦になる予定がFREEDANS
マットで葛西と佐々木が袂を分けた事で
両陣営にデスマッチのオーソリティーが
はいることに。

 もともとデスマッチには積極的だった
谷口にしてみれば願ったり叶ったりだろう。
個人的にも葛西・佐々木は組むより闘って
欲しかったんでこの変更は大いに歓迎!

 葛西は別にヒールというわけではないん
だが、対角線上に佐々木がいると自動的に
ヒールにならざるを得ない。で谷口もそれに
乗っかる形になった。

 裁くレフェリーは九プロのケニー田中さん。
さすがに九プロではデスマッチはないんで
経験あったとしても相当久しぶりだったろう。

 でもデスマッチだからといって最初から
有刺鉄線の餌食になるわけではない。
序盤はしっかりしたレスリングを見せて
そこからというのは4人ともプロなんで見せ方
はもう織り込みずみ。
 
 しかし肝心の有刺鉄線ボードがすぐに壊れて
しまい、これはどうなるのかなと思っていたら
凶器公認ルールだったため臨機応変に蛍光灯
と灯油缶が試合に加わる形で、むしろこっち
のアイテムの方が試合的には長く使われていた
感じがした。

 リングまわりはいつもより広くあけてあった
んだが、それでも蛍光灯は容赦なく飛び散って
くる。初見のお客さんにはちょっと刺激強すぎ
かなと思ったんだが、デスマッチ初体験の久保が
驚異的な粘りを見せたことで会場は一気に
ヒートアップ!

 だが熱狂的久保コールもむなしく最後は
パールハーバーの餌食になってしまったが
大健闘だったと思う。

 あとは経験つんでアイテムを使いこなせれば
谷口ともども新境地開拓の可能性は大いに
あると思う。

 しかしやっぱ葛西はうまい。うますぎる。
頭もきれるし技もきれる。ここ一番という
勝負所も外さないし、相手のよさもしっかり
引き出してきたし、文句のつけようのない
試合だった。 

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 でこの後サイキックラバーのYOFFYの
ライブがあっていよいよ残り二試合と
なった・・・(ちなみにライブでもノッて
しまったんで声がガラガラになった・・・)

第8試合 【GWA無差別級タッグ選手権
試合】60分1本勝負
(挑戦者)○七海 健大&ニジャンボ原
(15分19秒)●林 祥弘&野本 一輝
フライングボディープレス

※七海、原がベルトを奪取し第4代
タッグチャンピオンへ

 この試合は何気にハードルの高い試合
になってしまった。というのも七海・原
組にはタッグの実績が全くない・・・・

 おまけに七海は長期欠場あけ、原は
前回TOSSHIに裏切られてチームを空中
分解させている・・・・・

 七海も原も所属したがむスターズを
離れてまでの挑戦と意志は固かったが、
王者も最初こそ空中分解しそう・・・と
いわれながら盤石のライバルタッグとして
名をあげてきた。

 つまりただ王者に勝つだけでは挑戦者
として、ここに立った意味まで問われるので
チームワークを含めて配水の陣を敷いたとは
いいながら、チャレンジャーチームへの
課題はなにげにたくさんあったのだ。
 
 ポイントはだからもう王座に対する貧欲
さと意地。特に同期デビューの七海は
ここでベルトとって上へいきたいはず。

 しかし、王者チームはもう穴らしい穴がない
完成されたタッグチーム・・・
特に林がしのいで野本につなぐという黄金連携
は巌流島でベルト奪取したときからの
定番であっただけに、林が攻められても
それほどハラハラはしなかった。

 だが、観客も、そして本人たちも試合中
は気が付かなかったと思うのだが、もともと
王者チームのタッグスキルはそれほど高く
ない・・・というか、シングル嗜好の
選手同士がライバル心という絆で結びついて
機能していたタッグなんでどっちかの
パワーバランスが崩れたり、どっちもが
シングル王座を目指し始めたら黄信号だなと
思っていた・・・・

 が、そこが的中してしまった。
俺が、俺がで負けたんならまだしも自分たち
の勝ちパターンにもっていって負けてしまった
のだからこれが悔しくないはずがない。
特に直接とられた林の悔しがりようは尋常では
なく、何度もマットを叩いていた。

 野本もレフェリーに詰め寄るが、もともと
シングル志向が強くなったらこのチームは潮時
だったと思っていた。もっと見たい気は
したけど新チャンピオンの涙をみたら今後の
彼らに賭けてみたいという気持ちの方が強く
なった。

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第9試合 【GWAヘビー級選手
試合】無制限1本勝負
(挑戦者)●尾原 毅(17分07秒)
○マスクド・PT(王者)
※PTコースター
 
 実は挑戦者とは王者対策をしてて、そのあと
王者PTとは会ってないんだが、まるでこっちが
考えてたことが筒抜けになっていたような
試合だった。

 つまり、どういうことかというと簡単に
いえば腕殺し・・・対ブル健戦では徹底
した足殺しで、スタミナ切れをまって勝利
した尾原が勝機を見出すなら、終盤で火を
吹くPTコースター封じとして腕殺しが有効
ではないかと思ったのだ。

 ところがこれがただではいかないのが
王者のコワいところ。まずは見すかしたよう
にフック式のラリアットで先制。

 度重なる挑戦者の腕殺しも難なくパワー
で封じ、逆に尾原のキックを封じに足殺し。
しかも適度にセコンドを介入させるものの
肝心のところではちゃんと正攻法でくるから
困るのだ。

 活路を見失った挑戦者が殴り合いでくれば
殴り合いでかえすというまったくもって正々
堂々の試合運び。あのSMITHをもって「調子
狂った」というPTの正攻法こそが実は最大の
関門だったのだ!

 これを突破するには反則・・・・では
相手の土俵に上ってしまうだけだし、かといって
正攻法では正攻法でかえされてしまう。

 試合後「絶対王者」宣言したPTの自信も
無理からぬ話。

 しかも試合後、挑戦を表明してきた
4選手をいちいち正論で論破して前王者
SMITHを挑発する余裕ぶり^^

 全試合終了後、前王者は「あの言い回し
にのらないようにしてなんとか楽して
挑戦しないと^^」とけむに巻いていたが
ちょっと闘志には火が付いた感が見てとれた。

 さてこのまま前王者にそのまま挑戦権が
いってしまうんでは面白くない。
PTの提案通りトーナメントをするにしても
全員がライバルなのはいうまでもない。

 ここから新しいステージがはじまったのだ!

 全試合終了は21時過ぎ・・・・やっぱ
長時間になってしまった^^でも二階席も
満席でこれががむしゃらだという大会には
なっていたと思う。

 お疲れ様でした!
 
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