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cocoro.haradaが徒然なるままにプロレスとかアニメとかその他興味のあることをお話します。

DDTレスリングとんこつ2013観戦記

DDTレスリングとんこつ2013観戦記
(13.3.3 さいとぴあ福岡)

 この日は華☆激とのW興行。会場費
折半するのが基本のDDTはリングを
華☆激に提供してもらう代わりに
届出系の事務処理を担当したらしい。
さいとぴあってぶっちゃけ狭くしよう
と思ったらできる会場なんだけど、
なんとフルスペース使ってしかもアリーナ
にも椅子を並べている。

 地元団体でもやらないような事を
さらっとやってしかも超満員にしてみせる
のが今のDDTなのだ。
 
 レスリングとんこつはスタート時から
見てるけどその最初で因縁を作った
アステカさんとまさか合同興行を行う日が
来ようとは・・・・^^

 今回はゲスト参戦もなくだいたいDDT
本隊のみのメンツでカードが組まれていた。
司会はいつもどおり福岡出身の鶴見亜門
GMとマイク井上さん。

 で、前説で見所説明に出てきたGM
自信たっぷりに「この後出てきます、
高木・大鷲組はハンセン・ブロディ組・
鶴田・天龍組に匹敵するほどの実力を
もったタッグチームだと思います」と
やけにハードルをあげるようなことを
力説していたらその高木・大鷲の両名が
入場。

 2人は前回の新木場で用意されていた
合体テーマ曲の出来が「ヒドい!」と
いちゃもんを付け始めた。確かに合体
テーマといえばタッグチームの華。
先の2チームに限らず、昨今では天コジ
タッグも合体テーマを使っている。しかも
新木場では散々不安視されたコンビネー
ションも不安的中で誤爆だらけだったと
いう。もはやタッグの体すらなしてない。

 しかしGM曰く「今度はいいものを用意
しましたので」と2人をなだめて入場の
リハーサルを行うことにしたが作り直した
合体テーマ曲はサビの手前で曲がチェンジ
するガタガタぶりで大社長と大鷲は「これじゃ
できねえ!」と文句たらたら。

 「俺の仕事は入場6割、マイク3割、試合
1割」と言い放つ大鷲はとうてい納得して
ない。

 散々もめた末に、それぞれのテーマで
入場を選択したが、今度はどちらが後入場か
でモメだす始末。大の大人が・・・と呆れた
GMは「じゃんけんで決めましょう」と
仲裁した結果、大鷲が後入場に決定。なんとか
収まって大会はスタートした。

第一試合:○佐々木大輔 vs ●遠藤哲哉

 モンスターアーミーはなんかすぐ消えそう
なチームだなあと思っていたら、いつの
間にかDDT6人タッグ王座も獲得。
なんかえらい勢いづいている。対する遠藤
は前回見たときはまだ線の細い印象だった
けど大分レスラーらしくなってきたのと
飯伏に憧れた世代として、あえて飯伏とは
同じ路線にはいかないようにしてる感じが
した。まださすがにモンスターアーミーの
寸劇をさばくスキルはないけれど、だんだん
本当のプロレスラーっぽい感じになって
きた。

 とはいっても相手は実は硬軟自在の
実力者・佐々木だけに簡単にはいかない
ところ。まあ試合結果だけ残してもなか
なか生き残れないのがDDTなんでもっと
もっと頭を使って欲しいところではある。
正直佐々木の余裕を崩せるところまでは
まだいってなかった。

第二試合:○マサ高梨 vs ●DJニラ

 これもGM曰く「東京で名勝負になった」
好カードらしい。でもまあどこの位置に
いても仕事のできる高梨といつもどおり
のニラならそう外しはしないだろうと
思っていたが、なんとニラの甘言に高梨が
面白いように引っかかっていく。
おまけに全く頑張る気がないニラは高梨
の繰り出す技にかかろうともしない、
いわゆる「ヨシヒコ」状態になってるもん
だから途中で高梨が「もうこんなの嫌だー」
と絶叫すればするほどニラペースで試合
が進んでいく。

 一時は精神崩壊までしそうになった高梨
が寸での所で我慢した末に勝利こそした
ものの終わってみればぐったりしてるのは
高梨の方というある意味恐ろしい試合
だった・・・

第三試合:男色ディーノ&●大石真翔
 vs ○MIKAMI&聖闘士凛音

 聖闘士としては初凱旋の凛音。「星矢」
ペガサス幻想を生歌で歌いながら入って
くる。さすがホストだけあって歌はうまい。
しかもMIKAMIがコーラスしてるし^^

 ディーノと大石に向かって「君は小宇宙
(コスモ)を感じたことがあるか?」と
決めたまではよかったがこれを逆手にとった
ディーノ組が逆にコスモを凛音に感じさせる
展開に・・・もちろん中身は男色殺法なん
だが、ナイトメアで「セブンセンシズ
感じさせてあげるわよ」といったのには
爆笑してしまった。なにげに星矢に詳しい
男色先生(まあ、男色なんだから当然か)
はキャラで聖闘士になった凛音との違いを
見せつけるかのようにペガサス流星拳を
脇固めにきってとるテクニシャンぶりも
披露。さらにディーノは凛音のケツに
股間を突きながら「小宇宙を感じてんの?」
と言う始末。

 それでもなんとか意地で流星拳を決めた
凛音はあとをMIKAMIに託す

 ディーノがコーナー最上段で
生尻を出し、大石が凛音を顔からケツに突
っ込ませて失神させる。続いてMIKA
MIをケツの餌食にしようとしたが、
MIKAMIはこれを切り返して大石を
ディーノのケツに突っ込ませて誤爆失神。

 コーナーのディーノをドロップキック
で蹴散らしたMIKAMIはグロッキーの
大石にスワントーンボムを投下して
勝利を収めた。が、これはもう完全に
ディーノ組の勝利に近い感じがした。

 小宇宙を感じるには道のり険しそう^^

第四試合:●高木三四郎大鷲透 vs
 相島勇人&○アズール・ドラゴン

 さてズンドコなタッグを迎え撃つは
九州が誇る二大ヒールコンビ、アズール
と相島。やっぱ九プロではないんで
相島にもちゃんと声援が飛ぶ。そして
あまりに九州組に声援が集まるととたん
に不機嫌になった大鷲は「せっかく
久しぶりに博多までわざわざ来たのに!」
アズールの紙テープを破いて拗ねる。

 しかし試合がはじまるとさすがに実力
者同士のバチバチしたぶつかりあい
を見せる。だが途中でわざと相島を冴島
と呼んでみたりしたもんだから場内
大「冴島」コールに包まれる始末。
そのうえ、呼んでおいて「冴島って
誰だよ!」と言い放つ大社長コンビ。
もう好き勝手にしてるとしか思えない。
 
 「最高の離婚いくぞ!」とドラマ
最高の離婚』の劇中で見せたアルゼンチン・
バックブリーカーに勝手に名前つけて
奮闘する大社長。えらく張り切ってる^^

 その相島のピンチにアズール
トラッシュ缶を持ち込もうとするが、大鷲が
これを取り上げる。高木がアズールを羽交い
絞めにして、トラッシュ缶を手にした大鷲に
「絶対に誤爆するなよ!」と前フリ^^
もうこれは完全誤爆フラグなことはいう
までもない^^

 そして大鷲が振り下さんとすると、やはり
アズールに逃げられてしまった。が、大鷲の
寸止めで誤爆を逃れセーフ・・・・と思った
ところからの相島ナイスな背面攻撃で、大鷲
の手にしたトラッシュ缶は大社長に直撃。
すぐさま高木がアズールに丸め込まれて敗北!

 だいたい試合前のスキットでこうなるよ
とはわかってはいたがやっぱ面白かった^^

 試合後、口論を繰り広げる高木と大鷲を
亜門GMがなんとか仲裁に入り「6月は俺と
大鷲のタッグで頑張りたいと思います!」と
誓う大社長は「俺の曲をかけろ、ミュージック
スタート!」といつもどおり自分のテーマ曲で
締めようとすると、大鷲が反発。「何負けた
のに自分のテーマかけてるんだよ!」と
またまたケンカに。亜門GMが「今度はいいのが
できたので、これで退場してください!」と
合体テーマ曲で帰らせようとしたが、
その仕上がりは・・・・前説の時よりひどい出来。

 そのズンドコな合体テーマの中
口論を繰り広げながら二人は引き揚げていった。
いや~、誤爆のフラグは予想できても合体
テーマでこれだけいじることができると
いうのは大したものだ。それでいて過去
合体テーマを使ったチームへのリスペクト
も感じられて、にやっとしてしまった。
面白いし6月も是非やってほしいなあ^^

第5試合:○入江茂弘 vs ●ばってん多摩川

 今年から正式にDDTに所属して頑張ってる
入江。KO-Dへの挑戦も決まりノリに乗ってる
この男にはある弱点があった。

 実は前説でGMから「なぜか誰も笑わない
ばってんギャグで一人だけ笑ってるのが
入江」という紹介をされた通り、実は
ばってんの存在こそが入江の最大の弱点
であることが判明!

 なんとこのカードだとどう考えても
ばってんのチャレンジマッチなのに入江
がばってんの牙城を崩し、苦手意識を
払拭しないといけないというねじれた
カードだったのだ。DDT細かいこと考える
ねえ^^

 入場時になぜか高田総統のような帽子
をかぶり、誰も今更隠さなくていいと
思ってる頭頂部を敢えて隠してでてきた
ばってん。しかし握手はお客に拒否られ
後でばってんシールを配ったら受け取って
もらえないくらい嫌われてるという始末。

 地元なのに全く声援が飛ばないばってん
はとうとう開き直って「俺は博多を捨てたん
だよ、俺は東京都民だ」と東京の人が聞いた
ら激怒しそうなマイクで「カエレコール」
を誘発。かえす刀で入江に「オマエは
もう負けている。なぜならオマエは俺の
ギャグが大好きだからだ!」と一方的
に勝利宣言。

 だが言われたとおり確かにばってん
Tシャツを着込んでいた入江は身も心も
ばってん芸のトリコになっていた。 
 入江はばってんのギャグに終始
笑いっぱなし。あまりに受けてる
ので松井レフェリーが「どこが面白いんだ
よ!」と怒り出す始末。

 ばってんは会場後方からアイダホ!ミネソタ
ミシシッピ!エルボーを決めるべくゆっくり
入江に近づくが、距離が長すぎて三言では
収まらず、しかも途中でネタを噛むという
芸人にあるまじきことをして大ブーイング。

 これを受けきった入江はお返しのばってん
ボンバー一発でばってんを伸すと、コーナー
にのぼってなんとか瞬殺を試みる。

 するとばってんが「ばってんストップ!」
と入江の動きを止めて「御仏壇の裏側~♪」
と渾身のギャグを披露したものの笑いながら
入江は間髪入れずフライング・ソーセージを
浴びせてばってんを大の字にのしてしまった。

 が、退場時も笑い転げてる入江にとっては
これは試練の勝負だったのかもしれない。


 ちなみにここまで試合みてたアステカ
さんが地味にこの試合の時だけ途中で
控え室にかえっていた^^
 
第五試合:○KUDO&ヤス・ウラノ vs 
石井慧介&●高尾蒼馬  

 セミファイナルはKUDO&ヤス・ウラノ
vs石井慧介&高尾蒼馬のタッグマッチ。
チームドリフとしては復帰直後とはいえ
ウラシマクドウは高い壁でもある。

 試合はやはりKUDO&ヤスのペースで
展開していく。1~2年前だとこのまま押し
きられてしまうところだったが今の石井や
高尾は違う。リアルに仲がいい入江を含めた
ドリフの結束力は実力を伯仲するほどに
成長していた。

 しかしどうしても難敵ヤスがでてくると
流れを自分たちの方にもってこられない。
勢いだけではどうにもならないのが
ウラシマクドウのすごいところでやっぱ
これを崩すには若さだけでは難しいのか
もしれない。

 高尾がKUDOにシュバイン~ボマイェ
を狙いにいっても、エプロンサイドから
ヤスが高尾の足をキャッチ。

 高尾がヤスの手を振りほどくのに
手間取り、なんとか払った直後に
KUDOのバックスピンキック。

 ここが勝負どころと見たら畳み掛けるのも
早いのがベテランのなせる技。
 すぐさまダイビング・ダブルニー
ドロップを投下し、3カウントを
奪った。やっぱチームドリフが一発食う
にはちょっとハードルが高かったか? 

第六試合:○飯伏幸太&竹下幸之介 
vs ●アントーニオ本多&火野裕士

 メインイベントにはまたしても
モンスターアーミー。しかも相手は
博多初登場にして現役高校生レスラー
竹下。その上いきなりメイン。これは
試練というか、思い切ったことをした
ねえ。そんなにレインメーカーみたいな
素材はごろごろいないとは思うけど、
現役高校生がDDTのメインを締めると
いうのはある意味すごい。

 試合前相変わらずアピールしまくる
が軍曹はなぜかアントンに耳打ちして
「通訳」を頼む始末。まあ実際しゃべら
ないのは確かなんだけど、なんかアントン
が勝手に意訳してるような感じだった。

 モンスター軍は想像通り奇襲でスタート。
そのままペースを握られてしまい苦戦する
飯伏&竹下。

 が、しかし火野軍曹の匍匐前進競走に
竹下が名乗り出た!これをアントンは
「軍曹に勝とうなんて5万年早い」と
せせら笑う。

 しかし、いざスタートすればお約束通り
圧倒的なスピードで竹下が勝利という結果。
さすが軍曹の匍匐前進は世界一である^^

 意気消沈の軍曹に観客は「軍曹」コール
をしぶしぶ送ってなんとか機嫌を直した
軍曹は竹下を今度はパワーで圧殺しに
かかる。こうなると圧倒的に部が悪い。
防戦一方になる竹下。かなりのローンバトルを
強いられ、青息吐息になる竹下。
 が、伸びのあるドロップキックでようやく
ピンチを抜け出し、替わった飯伏がバミューダ
トライアングルなどで盛り返す。

 再び竹下に替わると、佐々木が
松井レフェリーのブラインドを突いて介入し、
アントンとともに攻撃。火野のロケット
ランチャーを発射させたが、これを飯伏が
カット。再び介入した佐々木を、今度は松井
レフェリーはめざとく見つけてしまい失敗。

 ここで竹下からスイッチした飯伏が
ナックルパンチ連打で奮闘するアントンに
ハイキック一撃からの瞬殺ハーフネルソン・
スープレックスからシットダウン式ラスト
ライドを炸裂させて見事勝利。

 試合後、カンペをもってない飯伏は
「僕はやっぱり締められないので」と
竹下にマイクを渡してなんとか逃れようと
する。「今日福岡で初めて試合でき
たし、勝てて超嬉しいです。でも、
勝てたのは飯伏さんの力が大きい
ので、飯伏さんに締めてもらいます」
とまさかのマイク返し!

 困り果てた飯伏は売店のGMにアイコン
タクトで泣きつく。今回はセコンド業務
といいやたらこき使われてるGMは 
困る飯伏に「また6月に戻ってきます」と
言わせようとしたが、当の飯伏は
「また6月に帰って…合っていますよね?
今日はありがとうございました!」と
勝手に文章縮めてそのまま締めてしまった。

 いや~今回はおそらくこのあとの華☆激
を意識してお笑い配分の強めな大会になって
いたが、これはすべて計算ずく。欲をいえば
ここで帰った人にはなんか「ネタ色強いね」
という印象だけを与えたかもしれない。
 
 だがやっぱ後半の大会との差別化をきちん
と打ち出して同じ色の興行を提供しない芸当
ができるDDTならではの大会だったともいえよう。

 このあとの華☆激がある意味想像外な興行に
なってしまっただけに余計そう思えた大会
だった。