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cocoro.haradaが徒然なるままにプロレスとかアニメとかその他興味のあることをお話します。

がむしゃらプロレス  『TOP OF THE SUPER GAMSHARA Jr'2013』 ~自力本願~観戦記(13.4月28日(日) 於:門司赤煉瓦プレイス)

がむしゃらプロレス 
『TOP OF THE SUPER GAMSHARA Jr'2013』
~自力本願~観戦記(13.4月28日(日)
於:門司赤煉瓦プレイス)


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 4月下旬にもなって気温が真冬並みの
7℃とかになったかと思えば急に
20℃近くまでになったりここ数日気温の
乱高下では、ただですら体調管理が難しい。

 そもそも春先は一年で1番自律神経が
安定しない時期といわれてるだけに
いくら鍛えていてもコンディションと
いう敵に対しては苦戦を強いられる。

 が、選手にはプラスの材料もあった。
道場が完成したことで格段に環境が
整ったこと、仕事終えて時間さえあけば
いつでも練習できること。これはかなり
大きな要素。

 昨年のGAM1もトーナメントだった
が個人差がはっきり出た大会であった。
今年はそういう意味で練習量に関しては
問題なし(最もお仕事上での個人差は
当然あるんだけど)。

 あとはいかに隠し手を温存して闘え
るか?というところだろう。

 で、トーナメント予想。入り口に用意
された、選手名の記載されたかごにもぎ
った半券を入れていくという投票方式で
お客さんも予想できるようにしていた。
これはなかなか新しい。いい企画だと
思う。

 でもプロレスのトーナメントって
ストーリーも絡むから大穴が入ることは
まずない。そこでどうしても手堅い所
に票が集中していたがこればかりは致し
方ない。競技の性質上、プロレスでは
なじまないだけだし、でも勝敗をこうして
クローズアップすることもたまには重要
だと思う。ましてやワンデイだし。勝敗
重視でないプロレスに勝敗という厳密な
審判が下るというのも、たまにはいいのだ。

 で、会場に入っていきなりダークマッチ。
七海健大対謎のマスクマン。実はこの日
復帰戦を行うんだが普段のキャラではマジな
スパーはできない。でも違うマスクマンなら
それも可能。負傷箇所を厚く覆ったサポーター
で誰かは一発でわかったけど、これはこれで
面白いかなと思った。やっぱ1年に及ぶ欠場
というのは不安あるし、これはやってよかった
と思う。

 そして時間が押しそうなんで前説も早めに
開始。SHIGEKICHIアナのパートナー
ダイナマイト九州がなぜか息が荒かったのは
この際気のせいということにしておこう。

 今回はジュニアの選手入場、立会人・阿蘇山
の挨拶と、CCの急襲により現チャンプYASU
がベルトを強奪されるといったストーリーライン
があったもののそれも少な目。これもやはり
後試合が9試合もあるので致し方ない。

第一試合:Aブロック1回戦第1試合
(30分1本勝負)
●KAG大塚 vs ○L.O.C.キッド

 昨年11月からまだ3戦目の大塚の力は
未知数。

 一方のキッドも心中期するヒール
ターンでこっちも復活をかけている。

 それぞれ春のイベント試合で試運転
ずみなんでこの本戦でそれをどうやって
生かしてくるかが焦点だった。 

 しかし強さでのし上がりたいキッド
も受けてばかりはいられない。先輩
プロレスするほどの余裕はない。こちら
も必死なのだ。加えてセコンド陣の声援
にも支えられて、さながらユニット対抗
戦の様相も呈してきた。

 LOCでは唯一のジュニアが
キッド。でもこの試合には所属ユニットの
威信もかかっていた。が、遅れて出てきた
がむクロはここで結果を出すには絶好
のタイミング!それはKAG本人が一番
よくわかっていた。

 その必死さが伝わって会場は一試合目
から大ヒート!打ち上げで聞いたら、
やはりこの試合を一番に押す人が多かった
事も納得の内容だった。本当にただ頑張る
だけの人だったKAGが皆の想像を遥かに
上回る進化を遂げていたのはもはや驚異と
しかいいようがない。動きの切れも見違える
ように成長していたからだ。

 チャチャの時より際立った
関節攻撃とキッドのお株を奪うかの様
なスピーディーな展開。正直ここまで
やるとは思ってなかった。いや、驚いた。
キッドも面喰ってる様子がありあり
だったし、去年の小倉北くらいのコンディ
ションだったらキッドもまさか!という
事になっていたかもしれない。

 試合はキッドの新必殺技がさく裂して
勝ったが余裕の勝利なんてもんじゃ
ない。それだけKAGの攻めが厳しかった
ということである。敗れたりとはいえ、
今後の大塚はどんだけ化けるか全く予測が
つかない。がむしゃらジュニアに新しい顔
が加わった歴史的一戦だった。そして
がむクロがただ楽しいだけのチームでは
ないことを証明した試合でもあった。 

第二試合:Bブロック1回戦第1試合
(30分1本勝負)
TOSSHI vs ●DIEZEL

 なんと同じCC同士の一回戦。両方に
CCのメンバーがセコンドで張り付く
異様な光景になった。新Tシャツの色は
赤。意外にも新・悪の軍団が選んだ色は
強烈な自己主張を表す色だった。黒の道
(要するに強さ)を求めたLOCとは対極
に行こうという意思の表れでもあろう。

 かつてがむしゃらでは悪の象徴だった
紫はその意味で悪の色ではなくなった
のだ。

 さて、試合は連戦が続いて疲労も
たまってるであろうTOSSHIが若さ
で振り切れるか、けがからの復帰明けで
DIEZELが前王者の老獪さを発揮
するか?興味のある一戦だったが、これも
初回からTOSSHIが急襲してハイスパ
ートな展開に。

 故障したといいつつ結構何考えてるか
わからないDEIZELに真っ向勝負を
挑むのは危険な賭けともいえたが案の定
毒霧でペースを狂わされ要所要所で暗黒
を繰り出していく前王者に対してTOSSHI
はどうしても防戦に回る。

 しかし連戦の疲れを若さで振り切れた
TOSSHIはこの容赦ないDEISEL
の攻撃を耐えに耐えて逆転勝利。普段は
汚い勝ち方もするけど、薄氷の勝利で
こちらも一試合目から全速で飛ばしてその
ままぶっちぎってしまった。だてに
林や鉄生といったヘビー相手にシングル
で連勝はしてないのだ^^

 プロレスは往々にして経験がものを
いう競技だけどこの場合は場数も練習量
も十分時間をかけたTOSSHIの進化
がすべてを物語っていたと思う。
 
第三試合:Aブロック1回戦第2試合
(30分1本勝負)
○TA-KI vs ●YASU

 現チャンピオンはベビーフェイスで
女性から多大なる人気を誇るYASU。
普段イケメンは応援しないのだが同じ下関
人だし、やっぱ肩入れはするよね^^

 ましてや王者といっても体調は万全
ではない。加えて試合前にCCに襲撃され
ベルトを強奪されたとあっては心中穏やか
ではない。「正々堂々と取り返す」とは
いったものの、明らかにこちらは連戦の
疲れが目に見えてわかる。昨年戴冠した
ころからずっと肩のテーピングはとれて
ない。戦績もTOSSHIの後塵を拝する
など決して盤石なチャンピオンではない。

 そんなYASUにばかりチャンスが来る
のをかねてより不満に思っていたTAーKI
がこれを見逃すはずがない。

 とはいってもあえて痛めた肩を集中砲火
するのではなく、自分の強さをアピールしつつ
氷の微笑を浮かべた蹴りやスピアーを
かましていくのでこっちはまさに悪役
らしい先輩プロレス。

 当然客席からは悲鳴があがるわけで
ここはもうTA-KIの本領発揮。

 YASUもなんとか形勢逆転を狙って
ダイビングフットスタンプで反撃を
試みるがTA-KIの牙城はそれだけ
では崩せない。ましてや頭脳派ヒール
軍団CCはOLTのかく乱も狙って
いたから余計旗色が悪い。しかも悪い事
は続くもので何試合か欠場してる分、完治
というよりかえって試合勘に鈍りがあった
のか?あろうことかYASUがけがで
失速という展開に。これではもう勝ち目は
ない。

 見事ファルコンを決めたTA-KIは
余裕の表情で大の字になったYASUに
ベルトをかぶせるとその上から踏みつける
という大ヒールぶり。これはもう同じ
軍団にいなくて正解だったと思う。

 一部のお客さんが大ヒートしてたのが
昔のクラッシュ対極悪の全盛期にタイム
スリップしたかのような感じがした^^

 髪切りとか流血なしでこれを作りだせる
のだからヒール・TA-KIはもはや本物
といっていいだろう。
   
第四試合:Bブロック1回戦第2試合(30分1本勝負)
●竹ちゃんマン vs ○NIKKY
 
 第一回戦の中で一番読みづらかったのが
この試合。竹ちゃんマンがいつもの中身
でないことと、臨時で入ってるあの選手
でもないという事でまったく予想が立た
ないのだ。加えてNIKKYがどこまで
本気でいるのかも不明。

 なんせどこにでもしれっと入って
そつなくなんでもこなしてしまうという
点では一番厄介だし、一番本心を隠し
通すことにたけているだけにこの試合
どうしたものか?と見ていたらなんと
竹ちゃんマンあっさり戦意喪失・・・・

 という事でほぼ何もしない状態でNI
KKYが勝ちあがってしまった。
もう少しお笑い面でも色つけた試合も
この位置では見たかったんだけどなんせ
9試合もある以上、無理はできないし。
これは仕方ないかな?竹ちゃんマンが
レギュラーの中身ではない上、勝っても
負けても傷つかないし^^

 でも次回もう一回どっかでこのカード
があったら別なバージョンで見たい試合
ではあった。

第五試合:ユニット対抗シングルマッチ
(30分1本勝負)
陽樹(クレイジークレバー) vs
鉄生(L.O.C.)(無効試合

 当然だがヒール軍の次世代を担う二人
がいて、覇権を争う両軍はここでも激突。
先陣を切ったのはCCの方だったけど
乱入、場外乱闘で両軍が入り乱れる。
特に今回カードが組まれてないマスクド
PTに対してなにわ2号が執拗に絡んだ為
もう1試合が別なところで展開されるという
妙な図式にまでなってしまった。

 まあこういう混乱した試合にはなる
だろうとは想像はしていたけど若いヘビー級
同士のガツンガツンぶつかり合う展開を
もう少し見たかったかな?ちょっと乱闘
にお客さんが気をとられていたんで折角
の攻防を見逃した人もいるかもしれない。

 とはいえ、現在「名勝負製造機」に
変貌しつつある鉄生が絡む以上、この試合
も内容自体は悪くなかった。が白眉は
試合後!

 あまりに両軍の乱闘が止まず無効試合
の裁定が下ったのは妥当な措置だとは
思ったが、混乱ぶりを見かねた立会人
阿蘇山が動いたのだ!
 
 やおらリングにあがると混乱した会場
が一気に凍りつくような物凄い張り手を
陽樹と鉄生にくらわせたのだ。陽樹は
茫然、鉄生はなんとノックアウト!

 バチーンという強烈な一撃はさしもの
両軍もあっという間に冷静・・・当然
会場は一瞬凍りついた!!

 これはすごかったねえ・・・・
あの空気はおそらく会場にいないとわから
ないだろう。いくら文章で書いても映像を
見直しても再現は不可能。そのくらいすご
かったんだから・・・・

 という事で「そんなにやりたいなら夏の
GAM1でやれ」という阿蘇山先生の怒り
のマイクで「次回に続く」となったけど
はたしてどうなるやら・・・・

第六試合:Aブロック2回戦(30分1本勝負)
○L.O.C.キッド vs ●TA-KI

 この試合からラダーを持ち込んだキッド
は新たな面を見せるのか?と期待が膨らんだ
準決勝第一試合。ただ凶器として使うだけ
でなく、またハードコアでもないラダー
の使い方を、どうせなら見せてほしい。
ともすればラダー=空中戦の足場という
事も多く、それはほかの団体でもやってる
ことではあるんで、違うラダーの使い方を
見たいと思ったのだ。

 一方のTA-KIはチャンピオンを
粉砕して勢いに乗ってるかと思ったら
YASUのダイビングフット
スタンプのダメージが残っていて意外にも
本調子ではない様子。

 だが激闘を制したキッドにしても条件は
同じ。ベビー時代は空中戦を主体にジュニア
らしい試合をしていたけど、LOC転向後
はそれこそクレバーな面をたびたび見せて
いる。厄介なのはCCが売りにしたいもの
をキッドが持ってることであった。

 という事で今回は総動員で数に勝るCC
がLOCを圧倒しようという物量作戦に
出たのはいいのだが、意外にもこれが
試合を左右するところまではいかない。
なんせ前試合で因縁を作ったPTとなにわ
2号は一触即発状態だし、かといって阿蘇
山の前で二試合同じことはできないし・・・

 という迷いとTA-KIの蓄積された
ダメージが後半になって差として現れる
結果になってしまった。失速というのとは
違うけど、やっぱ軍団抗争とトーナメント
どっちをとるかといったらやっぱ本来は
トーナメントのはずでそこをわかっていた
のはやはりキッドの方だった。

 ラダーはもちろん凶器としても使った
のだが圧巻はコーナーにTA-KIを
ラダーで釘づけにしてからの低空ドロップ
キック!これがダメージの残るTA-KI
の腹部を直撃!これで勝負あった。

 正直ラダーからのファイヤーバード
も予想していたのでこれはいい感じで
外されたけど、こういう意外性が見えると
嬉しい。両軍とも意地の張り合いで感情
むき出しになってるし、こぎれいな試合
するよりずっとよかったと思う。

第六試合(30分1本勝負)
○TOSSHI vs ●NIKKY

 がむクロ唯一の勝ち上がり組
NIKKYはがむクロの期待を一身に
背負って闘うことになったが一方の
TOSSHIもCC唯一の代表でも
ある。ここでベテランの妙義に屈した
ら何のために今まで頑張ってきたのか
わからない。

 しかも相手は前試合でほとんどダメージ
を負ってないのだから始末が悪い。
やはり3試合する前提でTOSSHIは
短期決戦を仕掛けてきた。がそれを
あざ笑うかのように一枚上を行くNIKKY
は、余裕でTOSSHIの攻めを切り崩し
あっという間に形勢を逆転させる。

 さすがだてに初代王者ではない。善悪
いろんなユニットを渡り歩いた分、ダーク
な攻撃もお手の物。特に片逆エビを決めて
片方の足を踏んづけてまた裂き状態にした
あたりは「ダークネス」NIKKYの真骨頂
だったと思う。

 地味にスタミナを奪われかかったTOS
SHI。しかし秘策を持っていたのは
TOSSHIの方だった。いつも奇策に
出てくるNIKKYの余裕の裏をかいた
のは、なんと蹴りでもバスター技でもない
青い光(変形極楽固め)!

 これは意外性ありすぎだろ?
というかこれを温存していたか!という
秘密兵器にまさかのNIKKY、タップ
アウト!

 いや、TOSSHIの底力のすごさを
思い知らされた一戦だった・・・・

第八試合:タシロショウスケ争奪!!
ユニット対抗トリプル3WAYマッチ(30分1本勝負)
[OVER THE LIMIT]七海健大&ジャンボ原
&林 祥弘vs[がむしゃらクローバーZ]●SMITH
&ブルート健介&ニコラス今中ジョリー
vs[セクシーおまけ軍]ダイナマイト九州&
パンチくん&○タイGAMマスク&セクシーロージー

 さて、この日デビューが見送られたタシロ
ショウスケを巡って三軍対抗戦が組まれた。
まあデビュー前の新人がすでにここまで期待
されてるというのもすごい事だ。それも
そのはずで身長190センチ超のタシロは
まさにがむしゃらのレインメーカーになれる
逸材である。それだけにデビューも慎重に
という事だと思うが、先に獲得に名をあげて
いたOTLとがむクロにセクシーおまけ軍
が割って入ったことで事態がややこしくなった。

 だいたいダイナマイト九州がリーダー
のはずだったのにふたを開けてみたらロージー
がリーダーになってるし、微妙に全員揃わない
し、パンチくんは自由だし^^ここはさすが
にないだろう、と大方のお客さんは思って
いたに違いない^^

 だが、予想というのは裏切られるもの
であるというか・・・・基本OTLと
がむクロがバチバチやりあっている隙を
ついておまけ軍がしっかり省エネファイト
で絡んでくるからだんだん疲れん程度に
近い流れに・・・・おまけに熱くなった
林とニコラスが場外でやりあう(しかも
ニコラスは見事な階段落ち・・・・)とか
とにかくOTLとがむクロの両軍の視界
におまけ軍が入ってない。
 
 しかし、曲者パンチくんを度々介入させ、
途中で4人目のセクシーロージーを投入しても
(3WAYで一チーム3人なのに・・・・)
まったく問題なく試合を進めてしまったの
が大誤算につながっていく。

 チャンピオンSMITHをとらえたおまけ
軍の生ける伝説タイGAMマスクの必殺技
風見鶏がまさかのタイミングでSMITH
にさく裂!すかさず控えのおまけ軍がSMI
THの口にガムテを張ってしゃべらせない
上に、空いた手にパタパタハンドを持たせて
なんとハンドが動いて音が鳴ってしまった
時点でタップアウトとみなされ、王者
SMITHがあろうことか黒星を喫して
しまうという大サプライズが!

 まあ風見鶏自体は決まっても動けるけど
動けば痛いし、なにげに威力のある必殺
技なんだけど、そのあとのフォローが巧妙
すぎて唖然茫然・・・・・

 しかしそれでもあきらめきれない
OTLとがむクロは執拗にタシロ勧誘に
動く。が、タシロが選択した答えは・・・
おまけ軍入りだった!

 タシロ曰く「既存の4つのユニットには
居場所がない。だったらこのおまけ軍に
入って5つ目のユニットとしていずれは
セクシーもおまけもとってタシロ軍にして
しまう」と壮大な野望を語り始めた。

 が、九州あたりは有頂天でもうベルト
狙いの算段をはじめたり、お笑いの映像
をたくさん見せてタシロを「英才教育」
するという。どっちの思惑が進んで
行くのか?またしても混沌を残してしま
ったが、収まりがつかないOTLは七海
が帰ろうとするSMITHを呼び止めて
王座挑戦を執拗にアピール。

 さしあたって6.9のイベントマッチでの
試合が決定したが、これもどうなるやら?
SMITHの「本気出した俺は強いぞ!」
という捨て台詞がなんとも不気味な予感
をはらんではいたのだが・・・・

 とはいえ、どういう形にせよ勝った
チームにタシロが加入するという当初
の約束は守られたわけでこれはこれで
よかったと思う。既存のユニットで先輩
の下につくより、先輩を従える方が
大物感があっていいではないだろうか?

メインイベント:決勝戦(60分1本勝負)
TOSSHI vs ○LOCキッド

 さて両者とも初の一日3試合。練習量
では他の追随を許さない二人が残った
というのもある意味正直な結果だと思う。
両方ともヒールでありながらスタイル
も違う、そしてプロレスへのリスペクト
も人一倍。ここまで来ると軍団抗争は
どうでもいいとさえ思う。

 実際あれほどやりあっていたなにわ
2号とPTがこの試合だけは黒子に徹して
いたのが何よりの証拠。ふつうならその
ままやりあっていてもおかしくはない
んだけど、まあ阿蘇山の怖い目が光ってる
し^^それはさすがにできないとは思った
けど。

 でもラダーは二戦目という事でまだ
バリエーションが少ないキッドにも不安
要素があったし、TOSSHIに至っては
ほぼ皆勤賞で来てる分ダメージの蓄積も
半端ない。そこで二人とも短期決戦に出て
きた・・・が、二人の意地がここで終わら
せてたまるか!という形で大爆発したのが
奏功して試合はどんどん白熱化!

 実は悪い奴だけど人気者の両者には
ブーイングも飛ばなかった。そのくらい
この試合に懸けてるものがあったと思うし
純粋にこの相手には実力で勝ちたいという
レスラー本能の赴くままに闘ってる感じ
がした。それは伝わったからブーイング
も飛ばす必要がなかったのだ。
 
 キッドのキャリアによる貯金かTOSSHI
の若さか?

 明暗をわけたのはやはり温存した?
と思われていたキッドのファイアーバード
を封じたあたりでTOSSHIに微妙な狂い
が出た感じがした終盤。

 勝負とばかりにあの青い光も繰り出したが
キッドが半身ずらして完全には決めさせない。
ここでTOSSHIが意地になって決めようと
したのが強いていうなら勝敗をわけた部分だった
と思う。関節技で無駄な力使うとスタミナロス
するしね。確かにこれで決めてやるって気持ち
は大切だけど、決まってないなら一回ほどいて
再度決めなおすのも本来のTOSSHIなら
していたであろう。

 しかし一日3試合ともなればここで終わらせ
たいと思ってもそこは責められない。

 結果はキッドの勝ちだったけどこの両者
には素直にもう一回大舞台で戦ってほしい
と思った。逆にGAM1でやってみるのも
いいかもしれない。タイトルとかそういうのを
抜きにしてどっちが一番強いかをかけて
闘うというのもあっていいと思う。

 最後、キッドに投票した人の中から
抽選で選ばれたお客さんにサイン入りTシャツ
がプレゼントされた。これもいい企画だった
と思う。

 SHIGEKICHIアナが感極まって
キッドの手を高々とあげたのも感動的
だったし、正直に敵の強さを認めたキッドも
潔かった。まさに「お楽しみはこれからだ」
なのだ。完全復活し、新しいキッドに変貌
し終えたとき、どんな風景が描かれるであろ
うか?

 がむしゃらと出会ってこの秋で4年になる。
数々の試合をみてきたがこの大会が過去
最高の大会になったことに異論をはさむ
人は少ないと思う。本当に9試合が全部充実
していたし、まったくだれ場がなかった
事は特筆に値することだと思う。

 新道場ができて練習量も豊富になって
技の精度も上がっていたし、全選手が更なる
高みにステップアップしてたのが何より
嬉しかった。

 そして実数だけで超満員に膨れ上がった
お客さんがそれをサポートした。このお客
さんたちがいてはじめて成り立った
大会だったといってもいい。本当は頑張った
選手がMVPなんだけどあの熱狂を生んだ
あの日のお客さんにこそ敢えてMVPを
あげたい・・・・

 そんな気分にさせてもらえた。

 本当にこれだけの大会滅多にみられる
ものではない。40年近くプロレスに関わって
る自分が見ても5本の指に入る大会だった。

 ということでヘビーの皆さん、
今夏のGAM1は結構ハードル高くなり
ましたよ^^ジュニアに負けないよう
励んでくださいね^^

 皆さん本当にありがとうございました^^