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プロレスマスク博覧会&マスク愛好会OFF会(13・10・13 日)

プロレスマスク博覧会&マスク愛好会OFF会(13・10・13 日)

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 12日から約一週間の日程で開催されるfacebookのプロレスマスク愛好会主催のマスク博覧会に行くことになった。なったというのも直前まで最終日にしようか、この日曜にするか迷っていたんだけど、10月後半から怒涛のスケジュールになることもあるし、先月末財布落としてかなり懐に秋風が吹いている事情もあって躊躇せざるをえなくなったということもあったのだ。でも前々日ワープロ3D~がむしゃらのコースですっかり「できあがって」いたのでこの勢いで博多までいってしまえ!と思って気が付いたら新幹線に乗っていた。迷わずいけよ!いけばわかるさ!

 天神にはもはや数えきれないくらい行ってるのだけど、ぶっちゃけプロレス会場以外の建物っていまだに何がどこにあるのか全くわからない。で、当然だがノース天神も、もともと商業施設であってリングおいたりするところではない(でもサイズがあえば、本当に当初リングおいて試合する予定だった^^;)ので場所はグーグルの地図アプリとメンバーの鈴木さんのメッセージを頼りに国体道路から一路旧・まんだらけ方面へ。まああっちいくんだったら明治通りのバスにのった方がよかったんだが^^でもおかげで天神のアジア太平洋フェスティバルの模様を横目でみることができた。まあよさこい門司港で散々見慣れているとはいえ、天神のど真ん中でみるとまた新鮮ではあった。

で、ノース天神へは迷わず到着。会場になってる地下へエスカレーターでおりてみると、すぐ下が会場になっていた。赤いマスクつけた黄色いたてがみの人がカラフルなマスク群を観覧の方に自ら説明していた絵が目に飛び込んできたんで、すぐに場所はわかった^^メッセージくれた鈴木さんと華☆激那須レフェリーに挨拶。なぜかまた5月の北九Z観戦記についてお褒めの言葉をいただいた。いや、あれプロレス関係者どんだけ読んでるんだよ!読んでほしい当事者たちが馬耳東風なのに、周辺のやたら受けがいいのでいつも心中複雑になる・・・・好きできついこと書いてるわけではないからなあ・・・・くどいようだが人間としての北九Zメンバーを全否定する意図はこちらには全くないのでね。ちなみに今回アステカさんがスーパーバイズしてるから華☆激べったりのイベントなのか?と思われるかもしれないが基本この会はは各団体オールOKだし、今回たまたまアステカさんとのご縁でこういう形になったに過ぎない。

さてここは空きテナントの一角を間借りして開催されてるものなんで、プロレスファンだけでない一般客の往来も多い。要は猪木さんの環状線理論でいうところの世間一般と対峙するのがこのイベントである。いきなり試合といっても昨今のプロレスの認知度から考えるとそれでもハードルが高い。でも一般の人が足をとめるにはマスクというのはハードルの低い、実に便利なアイテムだった。やっぱ服飾をみる感覚なのか一見さんの女性が足をとめるケースも多かった。この辺は実際お仕事で店舗を出されてる梅崎会長のセンスのよさだなあと思った。 

 各メンバーともあった途端に濃い話をしはじめてしまったんで軌道修正して本題へ。マスクの展示は今回アステカさんを含めて4人のマスク職人さんの作品が飾られていた。まず歴代のアステカマスク(特に夢ファク時代のものが超レア!)+幻のハラキリハカタマスクの展示がしてあるアステカブースはやはりマスク職人としても実際プロとして実績をもってるだけに逸品ばかり。試合会場では当たり前だが本人がつけてるので、まじまじとマスクをみることはないんだけど、改めてこうしてみると本当に造形が細かい。アステカさんはよくマスク作りを「家庭科でミシン習ったその延長」といってるんだけど、そんなレヴェルじゃないのは一目瞭然。

 でもまあ、これをかぶって試合もしてるアステカさんの場合はあくまで対世間用の導入部で本当の主題はマスク職人さんたちが、自作品をかぶって試合するでもなく、レスラーに提供して試合してもらうでもなく、ましてや誰に見せるというでもなく作られた作品群に日の目をあてるという部分。ここを抑えないとこのイベントはただのマスク販促会に近いものになってしまう。実際ほとんどのマスクは非売品扱いだったが、中にはどうしても売ってほしいということで値がついてるマスクもあった。

 まあ高値がつくから価値があるという考え方は自分の中には無論ない。むしろ、さっきも書いた通り、自分でも他人でもかぶって試合するでもない、販売目的でもない、ましてや家族や友人、奥さん、子どもさんの理解が得られてるわけでもない。でも好きだからという理由だけで、高い技術と多くの手間と時間を割き、精魂込めて作られたマスク群には一品一品に魂がこめられていた気がして甲乙つけるとかそういうのはおこがましいくらい崇高で美しいものだったと断言していい。そういうなんか日陰の花であるプロレスの中でもそのまた日陰にいる感じがたまらなくいとおしく感じられた。

 プロレスへの愛情表現というのも多種多様で、ファンでない人からいわせると、「リングにたって闘わないの?」とか「人にプロレス技かけてるんでしょ?」とかいうような話を稀にふられることがある。しかし誰彼もがリングの上に立ちたいわけではないし、試合をしたいわけでもない。マスク愛好会には自身がリングに立つ夢を断念してこっちの道に来たという後ろめたい感じはみじんもない。皆が望んでこの道にきたものばかりなのだ。

 私個人にもマスクの因縁というのもあって、これがまた愛憎入り混じった思いがある。身長と体格からして実際プロよりでかい体をしてる自分には、実をいうとリングにあがりたい願望は全くない。最初から考えもしなかったのだ。ただ見る側のプロになりたい(それもマスコミとかに行くのではなくて)という気持ちがあって現在に至っている。

ただ、マスク収集に関しては自分の頭が規格外に大きく、ラテンアメリカ系の頭の小ささにあわせたマスクは集めても自分がかぶることができない。応援用の安いマスクをプレゼントしてもらったことはあるけれど、いずれも被ることはできなかった。だからといってオーダーメイドへの道を進むこともなく、またこれだけ変身ヒーローに精通してると自負してるにもかかわらず変身願望が全くない^^ないというとウソになるが、既存の別人に変身したいという願望がないのだ。だからマスク収集という方向にはいかなかっただけ。

 しかし長年みてるおかげか、マスク収集する友人も多いし蓄積された知識もそれなりにあるもので、つわものに混じっても全く苦なく過ごせるというのはやっぱのべ40数年かかわっていてよかったなと思わずにはいられない。

 本当はしばらく見ておいとまするはずだったが、やっぱマスクの完成度とそこにこめられた思いがビッシビシ伝わってくるので、去りがたくなってしまい、本来閉店後にやるはずだった打ち上げをはやめてもらえるということで居残ってOFF会にも参加。久々にアステカさんの話をじっくり聞くことに。

いや、時を経てあらためて聞くとあれだけ変わらないと思っていたアステカさんがだいぶ変わっていたという点にも驚いた。主張自体は若いころとぶれてるわけではないが、旗揚げ当時にもっていた、なんというか「何が何でもこうあるべき」という頑なさではない、ナチュラルな物腰に変化していたのが印象的だった。やっぱ年数と色んな経験を積み重ねてきたからかな?人間ってやっぱ面白いなあと思った。

 そしてレスラーアステカもさることながら、マスク職人アステカの一面をたっぷり見ることができたのは今回の大きな収穫だった。その知識量と経験値から出される理論が半端ない。たぶんマスク学講座をやったら(そういう需要があるかどうかは別にして)間違いなく国内でも第一人者になれるんではないだろうか?長い付き合いだけど、今まで意外と選手して、代表としての一面しかみてこなかったから、これは新鮮でもあった。

 この会用にもちよられたお宝マスクやルチャ本などもレアだった。極めつけはエルイホデルサントの本物のマスクを触ることができたこと!これをみたらたかが布きれ一枚なんて口がさけてもいえなくなる。素人でも感服するその精巧な作り、そして中でも頭のサイズが小さいイホデルサント用にあわせたマスクの大きさ(ちなみにアステカさんも被ろうとして入らなかった)。どれもこれも緻密な計算で成り立っている文字通りの芸術品!本当マスクって面白いなあ。これは虜になる気持ちがわかるってもんですよ。

 ほかにもなつかしきバトレンジャーZとか(中の人のいい話も含めて盛り上がった)、デストロイヤーマスクの逸話とか、マスクマンではないけど藤波さんや三沢さんのいい話とか、ほかでは聞けない貴重な話をたっぷり聞くことができた。いちいちかけないのが申し訳ないんだけど、これはその場にいあわせた人間の特権ということで勘弁していただきたい。

 結局最終の新幹線にぎり間に合う形でかえることになった。最終だと下関行きはもうないよなと半分タクシーに乗ることを覚悟していたのだが、ダイヤ改正後、なんと0時台に下関行最終電車が復活していたので無事、高額出費をすることなく帰関できた。
 
普段結構プロレスの話はさせてもらってるけどこれほど濃い話はめったにできない。そう考えると本当に貴重な体験をさせていただいた。アステカさんの言葉を借りればやっぱご縁なんだなあと思う。ありがたい話だ。試合はなかったけど最高の一夜になった。

 でもあれだけのものを見せていただきながら人間の欲というのはとどまるところを知らないというか^^次回はコブラやデストロイヤーのマスクを飾ってほしいとか、ワンフロア貸切にしてほしいとか、会場に入場テーマ曲を流してほしいとか、ゆくゆくはアジア美術館に進出(これはでもそこまでいえるレベルだからそう思うのでひいき目とかそういうのではない)してほしいとか主催しない外野の要望ばかりが膨らんでいってしまい、なかなか寝られなかった。でも、それだけ充実してたってことなんだと思う。

 みなさん、本当にありがとうございました。