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DDTGO! GO! West Tour 2014 in FUKUOKA観戦記(2014年9月6日(土)福岡・さいとぴあ多目的ホール)

DDTGO! GO! West Tour 2014 in FUKUOKA観戦記(2014年9月6日(土)福岡・さいとぴあ多目的ホール

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東京女子終了後、食事をして、戻ったら結構な列ができていた。やはりDDTと東女ではこれだけ観客数に違いがでるのか?総選挙(東女は対象外)があることを考えたとしても、この入りの差が少しでも縮まってほしいなあとは思ったが、歴史の差もあるし、いかんともしがたいところかな?でも目指すところはやはり本隊でしょう。ちなみに東女勢は撤収後、山下を除いてそのまま飛行機で東京に戻ったらしい。

鶴見亜門GMと井上マイクリングアナの前が終わり、オープニングコールをつとめる高木三四郎大鷲透に地元のマスクマンのヴァンヴェール・ネグロとセコンドであるネグロの子息(9歳)のヴァンヴェール・ジャックを呼び込む。が、肝心の?ジャックの姿は見えない。大社長はそれでも「ジャック君はネグロ君の実の子で9歳。さらにレアル・ルチャのリングでデビューした神の子です。神の子だから別入場に決まっているじゃないですか!」とさらにジャックを呼び込む。しかし、なんとジャックは男色ディーノ大石真翔アズールドラゴン組に捕らわれてしまっていたのだ。男色先生いわく「聞くところによると福岡県はゲ●にみんななりたがっている?」とアズールに聴くと「その通り!」と回答。って、いいのか?それで?あんた福岡住んでるんだろ?さらに調子に乗ったディーノは「だから私達がこの試合の結果で勝てばゲ●タウンにするって、みんな受け入れる体勢はできているのよね?あれ? 返してほしいですか、お父さん。あなたがリングから降りた瞬間に筆を下ろしますよ!」と子どものいる前でありえないマイク。さすがの大社長も「やめろ! なんてことをするんだ!」とあわてるが、「私達が勝てばこの福岡は●イカントリー。あなた達が勝てば返してやりますよ。ま、そういうこっちゃ! ケーッケッケッケッ!」となんかきわめてゲスっぽい笑いを浮かべてジャックごと引き上げてしまった。これを受けてなんとかせねばと焦る大社長に、冷静な亜門GMが「時間が過ぎているんでオープニングコールをお願いしたいんですけど…」と促すが、「そんなことどうだっていいんだよ!」とわめく高木と大鷲を尻目に、マイクを奪い取ったネグロが「それではDDT福岡大会、スタートです!」とコール。ここまでの流れは完璧というか、よくこんなこと考えるよなあ。しかし完璧にスキットこなしてるジャックもすげえ。やはり神の子ジャックは天才だった。

第1試合 オープニングマッチ 4WAYマッチ 30分一本勝負
○アントーニオ本多 vs 坂口征夫 vs MIKAMI vs 中澤マイケル⚫︎
9分36秒 片エビ固め
※ダイビング・フィストドロップ

OPはなんともいえないメンバーの4WAYマッチ。MIKAMIはベイスターズの三上のユニで登場したが、ホークスのおひざ元のせいか?FBでつぶやいていた割には反応はいまいち。まあこれはやはりDDTブランドとして本隊の格を見せつけるにはうってつけの試合。なにげにプロレス頭も働く4人なんで心配もいらないし。で、4人同時のロックアップから試合はスタート。アントンの「博多名物チョップ合戦だ!」の呼びかけでアントン、マイケル、MIKAMIの順でチョップを繰り出していくが、坂口だけがMIKAMIをにらみ返し、アントンにミドルキック。もう一回やり直してもやっぱりミドルキック。アントンは盛んに「ノーキック、イェスチョップ」と連呼するものの、聴く耳もたない坂口は3人まとめてをミドルキックで蹴散らすとリング下のMIKAMIにエプロンからのPKでふっ飛ばしてしまった。ここからしばし場外戦が展開。戻ってきたアントンがマイケルにテーズプレスからニードロップを食らわすも、続くナックルパンチで暑くなって火照ってしまったマイケルがアルティメット・ベノムアームの体勢にいくが、坂口らの連続攻撃をあびてダウン。しかしアントンの策略で結果、MIKAMIも坂口もマイケルのタイツに顔をつっ込んでいく羽目に。さらにアントンがマイケルにナックルパンチからアンダータイツをマイケル自身の顔面にぶつけさせてからバイオニックエルボー。最後にダイビング・フィストドロップで勝利を飾った。まあ気が付けばほとんどいつものマイケル対アントンだったんだけど、さすがDDTブランドは一味もふた味も違うことを印象づけた試合だった。

第2試合
第二試合 30分一本勝負
高木三四郎&大鷲透&×ヴァンヴェール・ネグロvs○男色ディーノ&大石真翔&アズール・ドラゴンwithヴァンヴェール・ジャック
10分10秒 漢固め
※男色ドライバー

大社長の強いこだわりでずっと引っ張っているルチャ・リブレルールで試合がおこなわれること、さらにディーノ&大石&アズールがホ●であることが事前アナウンスで告げられる。なんで伏字にしたかというとこれ実は差別用語だから。まあ公共の電波にのらないにしても、再度文字で書き起こすときはやはりこうしたい。中指たてるあれだって伏字にするのと同じ。さてディーノ組は人質のジャック君をロープで縛って連行してくる。それをみて俄然ジャック奪回に力が入った大社長は「ルチャは任せろ」と観客に「メヒココール」を要求。大石にクロスチョップや619を決めてネグロにスイッチ。ここからはアズールもでてきてルチャテイストになるのかと思いきや、今までルチャの枠を出られなかったネグロがしっかりアズールの動きについて普通のプロレスをやっていた。これはやはり高木三四郎の眼に狂いがなかった証明であろう。しかしディーノは息子が見てる前で親父のネグロを陵辱しはじめる。いや~これはさすがに教育上悪いんじゃ・・・・さらに悪乗りしたディーノとまこりんは「山笠祭りじゃー!」と尻と尻を重ね合わせて、アズールに投げられた高木を挟み込んでしまうと、続いて大鷲も尻プレスしてしまう。しかしネグロは投げようとしたアズールを切り返して、逆に尻へと被弾させジャックを救出・・・と思われたが、なんとジャックが親父に張り手でまさかの裏切り!するとディーノが「お父さん! 助けたと思いました? それでは紹介しましょう。ただいまよりリングに上がっております、ヴァンヴェール・ジャック選手は…●モでございまーす!」。そしてジャックがタイツを脱ぐと、なんと下には漢タイツ!いやあ、男色阿蘇山が史上最高齢ならジャックは史上最年少ということになるんだが・・・これにはびっくり!!!ディーノは「ルチャの天才はすでに●イ化しておる!」と紹介。あろうことかディーノのリップロックでダウンしたネグロにジャックがナイトメアまで披露!さらにファイト一発でネグロをコーナーにぶつけて、さらにコーナーから男色化したジャックが飛び付きのコルバタ。とどめにディーノがネグロに男色ドライバーを決めてなんと男色先生の野望は達成されてしまった!!そして場内に井上マイクリングアナ「こうして福岡県は無事にゲ●カントリーになりました」とのアナウンスが響き渡り、場内は暗転・・・ってめでたくないよね?このオチ。しかしジャックには試合を見るたびに驚かされるとかしかいいようがない。すっげえ天才児だよな。間違いなく神の子だったと確信できた試合だった。いつか両国とかにもあがってほしいなあ。

第3試合
○マサ高梨 vs ×竹下幸之介
5分37秒 エビ固め

9・13大阪のKO-Dタッグ次期挑戦者決定戦の前哨戦その1だったんだが、正直「ザ・フューチャー」といわれDDTの未来のメインイベンターである竹下の前に、9歳のジャックがおそるべき「未来」をみせてしまった試合のあとではやりにくかったんではないだろうか?竹下も若いけど、ジャックよりは10も年上だからよけいにそう思えた。さらに高梨の奇襲からの丸め込み連発で序盤のペースを握れなかった竹下。そこから場外エスケープした高梨はノラリクラリと自分のペースに持ち込んで試合の主導権を渡さない。ハーフハッチもスワンダイブ式のドロップキックも単発で高梨の余裕を崩せない。背中に飛び付いてスリーパーで絞る高梨。この締めと丸め込みはまさにAWAテイスト。なんかよりこの日の高梨は意識してAWAスタイルの試合をしていたように見えた。必殺タカタニックもほぼフリにしていたくらいで、後半はさらに丸め込みで切り返すと、竹下も丸め込み合戦に応じてしまった。が、これはもう高梨の思うつぼ。結果高梨が強引に竹下を押さえ込んで勝利した。竹下はブ然とした表情で引き揚げたが、竹下の若さが悪い意味ででてしまった試合だったとしかいいようがない。

第4試合30分一本勝負
○KUDO vs ×遠藤哲哉
10分46秒 レフェリーストップ
※バックスピンキックでのK.O

9・13大阪のKO-Dタッグ次期挑戦者決定戦の前哨戦その2。KUDOの蹴り技に注意しながら攻め込む遠藤。レッグロックで脚封じに出るが、KUDOもそれを読んでいた。なんか若い二人の浅い部分が竹下にしろ遠藤にしろでてしまったなあという感じがした。リング下にKUDOを落とし、ケブラーダを狙うが、逆にKUDOに引きずり落とされてしまい、場外で厳しい攻めに遭う遠藤。場外カウントが進む中、KUDOが遠藤に場外ローキック。カウント19でなんとか生還した遠藤だがKUDOのローキックの猛攻に何とかカウント2で返すのが精一杯。ノーザンライト・スープレックスにいってもこれも単発。続くスワンダイブ式エルボーはKUDOのミドルキックで迎撃される。遠藤はKUDOに食らいつくもKUDOは強烈なバックスピンキック2連発。正直これはえげつない入れ方だったが、KUDOの本気をみた一撃だった。結果松井レフェリーが起きあがれない遠藤を見て試合を止めたが遠藤はセコンドにおぶされて退場するはめに。

マイクを取った高梨は「遠藤、それに竹下。オマエらは確かにすげえよ。でも勝ったのは俺たち酒呑童子だ。ハッキリ言ってきれいな勝ち方じゃねえかもしれねえよ! それだけアイツらは強い。俺らだって必死なんだ! アイツらはDDTの未来を見せたいっていうかもしんねえけどなあ、俺らだってその未来になろうと思って闘ってんだ! そして竹下と遠藤に勝つことだけ考えて、このリングに立ってんだ! 大阪の試合もそうだ! 俺たちはその先なんか見ねえぞ! 俺ら酒呑童子は竹下、遠藤に勝つことだけを考えてやってやるからな! テメエら覚悟しとけよ!」と叫んだが、仮に大阪で勝ってもこの日の試合をふまえるとまだまだだなという印象しか残らないよなあ。

で、マイクを促されたKUDOは「今日はおいしいお酒を飲めそうです。福岡のみなさんと酒盛りだー!」と宴をはじめようとリングを占拠したが、亜門GMが「ちょっと告知したいんで、降りていただいていいですか?」と促すと、12・14博多で九州初上陸となるインフォマーシャルマッチの開催を発表。そこで宣伝されるのは和食居酒屋の博多炉端・魚男(フィッシュマン)。同店のオーナー・森さんがリングに上がる。インフォマーシャルマッチに謎のマスクマン・魚男(フィッシュマン)が参戦するとのことで森さんは「ウチにスタッフでいる、ある男に依頼したら快く引き受けていただいた」と魚男のマスクを見せると、頭に魚男名物の“バッテンいくら丼”が付いた星条旗柄のマスクだった。なんでも「筑紫野市出身のある男がこれを被ります!」とのことで、これを受けた亜門GMは「めちゃめちゃ嫌な予感しかしないんですけど…大丈夫ですかね?」といっていたが、私も悪い予感しかしない・・・・

セミファイナル 30分一本勝負
飯伏幸太&佐々木大輔 vs 相島勇人&×松永智充
12分41秒 エビ固め
※シットダウン・ラストライド

前日新日後楽園で、新日所属としての復帰を飾った飯伏が博多のDDTに登場。版権の関係で入場テーマが変わりはじめているDDTの中にあって、やっぱ飯伏のテーマと男色先生、あと大社長のテーマは変えないで欲しい。やっぱ27が流れると盛り上がるし。先発は飯伏と松永。しかしなぜか博多人気が高い松っちゃんには大きな声援が。「俺の方が人気者だな」と自信たっぷりに腕の取り合いからグラウンドの攻防へ移行。ゴールデン☆ストームライダーズのタッチワークで松永に狙いを定め捕獲に成功。苦しい松永は佐々木にコーナー対角線ラリアット。替わった相島が佐々木にダブルアーム・スープレックスと今度は佐々木ねらいで攻めに転じた。がヘビー級転向を宣言した飯伏は、空中戦ではなくラリアットで松永をなぎ倒すとシットダウン・ラストライドを決めて勝利した。チームとして正直松っちゃんねらいは悪くなんだけど、鋼鉄相島とどう戦うのかがみてみたかったなあ。新日にはそれを超えるヘビー級はごろごろいるわけだし、DDTで無理できないのはわかるんだけど、やっぱ二団体所属は意地だけではどうにもならんしなあ。

メインイベント 30分一本勝負
HARASHIMA&ヤス・ウラノ&彰人 vs 石井慧介&入江茂弘&×高尾蒼馬
20分8秒 体固め
※蒼魔刀

6人タッグ戦の前哨戦。石井はHARASHIMAと対峙すると、激しい顔面フロント・ハイキックの応酬。その後はドリフが彰人を捕まえる展開に。これは悪くなかったんだけど、石井のHARASHIMA一択の執念が裏目に出たのか、要所要所でドリフはハッピースマイルに流れをつぶされていた感じがした。HARASHIMAはダイビング・カンフーキックから串刺しフロント・ハイキック、さらに雪崩式ブレーンバスターで投げて、終始攻勢。逆に石井は鼻から出血。このあたりヤスが巧妙に入江を捕獲してダメージをあたえていたのも高得点だったと思う。そんな中血だらけで向かっていく石井は投げ捨てジャーマン、高角度ダブルアームDDTを狙うが、HARASHIMAが阻止してファイアーマンキャリーの体勢でヒザを顔面に入れていき、こちらも容赦なし。前なら戦意喪失でもおかしくなかったところだが、全日で修行してるドリフの経験値がものをいったか、意地の石井はこれを耐えて高尾と交替。HARASHIMAがスワンダイブ式ボディープレスと畳み掛けるもカウント2。HARASHIMAが山折りから蒼魔刀狙いに行くが、これを察知した高尾がかわして丸め込むもカウント2になり、すかさずトラースキックにいくが、HARASHIMAがカウンタージャンピング・ハイを高尾に決め、すぐさま蒼魔刀をブチ込んで勝利した。

試合後、HARASHIMAと石井は視殺戦。入江はKO-D6人タッグのベルトを見せつけるとヤスが駆け寄り入江を称える…と見せかけて襲撃。白いベルトを盗むと怒った入江が追いかけヤスと乱闘。2人を分けようとしたマイケルを入江がぶん殴っているとHARASHIMAがマイクで「終わりましたよ。試合はルールの中でやりましょう」と止めさせる。「今日は福岡大会、たくさんのご来場ありがとうございます! 福岡はいつも熱くて今日はハリキリすぎちゃって、今日は石井ちゃん血出したけど大丈夫かな? ちゃんとタイトルマッチまでに治してほしいね。それはそうとドリフは6人タッグのチャンピオンだけど、僕たち普通に勝っちゃったから、6人タッグのベルトを狙ってもいいんじゃないかな? 6人タッグのベルトも狙ってやるさー!次は12月の博多スターレーンあるけど、その時には6人タッグのベルトを巻いてきてやるさー!その時はKO-Dのベルトも巻いているから、いっぱいベルトを巻いてきてやるさー!そしてもちろん、その試合も勝ってやるさー!なんでかって? それは鍛えているからだー!」で締め。

気が付くと未来というよりベテランが頑張った試合が多かったなあという印象。それゆえ全体通してみてもネグロ親子の印象が突出していた。やっぱ対角線にアズールがいてサポートしていたのもでかかったし、9歳のジャックがみせた無限の可能性はやはり今後九州のプロレスシーンにあって飛びぬけて輝いていたと思う。もちろん親父のネグロもよく頑張ったし、ルチャだけでない順応性の高さもみせてくれたのは高得点だった。この親子にはプロレスの未来を感じられる。素晴らしい人材だなと思う。これに甘んじることなく精進していけば間違いなくあちこちからお呼びのかかる選手になっていくだろう。

さて次回は博多でもDDTのビッグマッチになる三分の計。結構例年いろいろな仕掛けが施されている大会だが、今回は魚男・・・・以外のサプライズも期待したい・・・ってかそれほど魚男みたくないし・・・