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cocoro.haradaが徒然なるままにプロレスとかアニメとかその他興味のあることをお話します。

№46 10.12.12.DDT博多スターレーン.天下三分の計観戦記

10.12.11.DDT博多スターレーン天下三分の計観戦記

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 この日は早くから出て、小倉に直行。
目的地は昭和町。そうこの後がむしゃらに向かう
想定で最初から駅から遠い場所を選んだのだ。
もっとも駐車料金が安くあがるというのもあったけど
小倉を散策して色々写真撮りたいという目的もあった。

 そうこうして駅に着くと12月半ばなのに汗だく。
まあ予備のシャツは用意済みだったので、博多
スターレーンについてからトイレに入って
着替え。フロアで待っているととまりん♂
さんと合流。いつに間にかがむしゃらのマスター
もいらしていたので、チケットを受け取って
ご一緒されていたジェロニモ選手をとまりん♂
さんにご紹介。普段のジェロニモさんは極めて
プロレス愛あふれる好青年なんで、とまりん♂
さん、びっくりされていた^^ちなみに席は
特リンのすぐ後ろ、2列目のど真ん中!
DDTは招待なしなんで特リンの前にA席など
存在しない。8000円の席は1列目のみ。
ちなみに我々の席は5000円。国際センターなら
2階の隅である。

 会場入ると売店にはシットハートファウンデーション
がそろい踏み(除く高尾)してにこやかにサインいれて
いた^^前日も大ブ―イング飛ばされていたマイケル
も大人気。売店部長の大家も一生懸命売り子していた。
復帰したら今度はユニオン博多でライガ―と
一騎打ちだな。なんといっても福岡でやれば、
ライガ―の交通費.宿泊代はいらない^^

 で、新藤アナのいつものあれ^^があって
大ブーイングが飛んでいよいよスタート!!

第1試合:オープニングマッチ 30分一本勝負
●中澤マイケル vs ばってん多摩川○
9:13 体固め
※とんこつ・もつ鍋・武田鉄矢エルボー

 これはもうマイケルワールドにつきる!
半年に1回しか見られないけど、自身が
目標として挙げていたランディ.サベージの域に
近づきつつある。汁レスラーというキャラを
保ったままで^^これは凄いことだ!
そしてマイケルの凄さをみんなわかってて
ブーイングを飛ばしているのだ。これも凄い。

 ただ、ばってんが大社長の新しいおもちゃ
として同じ立ち位置に入り始めたことで
ばってんに大ブーイングが!
地元なのに、この不人気ぶり。だいたいは
マイケルが嫌われて、ばってんがやっつける
という形にしなければ、どっちにもブーイング
では特に地方大会では試合が成り立たない。

 しかし、ここでもマイケルは職人芸をみせる。
派手な受け身と、巧みな話術、微妙にカンに
さわる態度、すべて観客からどう見られているかを
知り尽くしたうえで、なんとあのばってんを
試合中にベビーフェイスにしたててしまったのだ!

 本当にうまい!
そしてお客とばってんを手のひらにのせ、
ばってんも必死でくらいついた。西口プロレス
所属の芸人でありながら芸能人オーラ0の
ばってんを相手にちゃんとプロレスを組みたてた。
本物の職人芸だ!もっともばってんは勝ちこそ
したものの退場時、第2試合にでた大社長に
思い切りぼこられてちゃんと「役目」を
はたしていたが^^

▼第二試合 20分一本勝負
MIKAMI、●美月凛音 vs 高木三四郎○、入江茂弘
9:38 エビ固め
※S.H.B.

 美月は博多凱旋する際はいつも入口に
美月宛の個人名義での花輪がでている。
率先して売店にも立ち、にこやかにファンサービス
も怠らない。おそらくチケットも相当数さばいて
いるんだと思う。
 
 だからいままではわりと無難な線でマッチメーク
が組まれていて、勝っても負けてもそこそこ
商品価値の傷つかない使われ方をしてきた。
しかしそこが彼のレスラ―としての成長を
阻んでいたのでは?とうすうす思ってはいた。
そこにこのカードである。相手は若手№1の
ガタイと破壊力のある入江に大社長!
組んでいるのは体型こそ似通っているが
この道の大先輩.MIKAMIである。

 はたして試合の9割は相手チームに持って
いかれていた。率先して本人が希望したわけでは
ないはずのローンバトルを強いられる美月。
また大社長も全く容赦しない。ゆずぽんキック
をはじめ三四郎ワールド全開!入江も体格差を
みせつけるようにして美月を完全に潰しにかかって
いた。

 確かに要所要所では綺麗な技を決めて見せては
いたし、レスラーとしての才能もないわけではない。
意地も感じられたし、耐え抜いた事は認める。
しかしいかんせん1つ1つの技が軽い!

 同じ技をMIKAMIがやると全く説得力
が違うのだ。それを単にキャリア差だけと
考えないで、何が自分とどう違うのかを
美月自身は考えないといけない。これは
大社長の「置き土産」だったのだ。もう
しばらく大社長とは絡めない。それだけに
この試合が美月の糧になってくれれば、
たぶん一番喜ぶのは大社長だと思う。こういう
のはプロレスでしかありえないけど、
プロレスでしか持ちえない魅力なんだよね。
この試合で美月はたたきつぶされた。
でも今度は一皮むけて凱旋してきてほしい。
それをみんなまっているはずだから。

第三試合 30分一本勝負
ディック東郷ヤス・ウラノ vs 大鷲透、平田一喜●
11:34 片エビ固め
※ダイビング・セントーン

 大鷲「班長」もしばらく博多にはこられない、
東郷は博多ラストマッチ。正直淋しいものがあった。
まあこの組み合わせで、職人タッグがとられる要素
は皆無だったんだけど、平田が埋没しなかっただけでも
よしとしたい。

 それにしても本当におしまれるのが東郷の引退。
「惜しまれて辞めたい」という本人の意向がなければ
なんとしてでもひきとめたかった。
そのくらい全てにおいて無駄がひとつもない。
厳鉄魁として、この博多スターレーン
試合を見てからかれこれ20年あまり。
あのころから卓越はしていたけど、
本当に努力と研鑽の賜物としかいいようがない。
別れを惜しむように見ていたこっちとは
対象的にまったく普段着の試合に徹した
職人コンビは、まさに本物の職人だった。

第四試合 30分一本勝負
HARASHIMA vs 石井慧介●
6:55 体固め
※蒼魔刀

 これはチャレンジマッチといっていいんだろうか?
全体的に若手の底上げが狙いのようなマッチメーク
が続く。ストーリー性とエンターテインメント
を重視するDDTでは珍しいことである。だいたい
他団体の地方興業はこんな感じなんだけど
DDTがあえてこういうマッチメークを
「当日カード変更なし」でやったというのは
逆に凄い事なのだ。おそらく三四郎抜きの
DDTを見据えたうえで考えられたんだと思う。

 そういう意味では入江は期待にこたえていた。
では石井の場合はどうであったか?
相手はなんせ前.KO-DチャンプHARASHIMA
である。蹴りは半端ないし、要は真っ向からいったら
たたきつぶされる相手。若手らしく無策で突っ込んで
散るのも「らしい」選択だが、「底上げ」が求められて
いるミッションではそれは許されない。

 そこで石井がとった手というのが….
おんぶ式スリーパー。これで体格差もある
HARASHIMAに密着し、しかもしつこく
かけていくことで蹴りをくらわず、スタミナ
を奪う展開にでたのだ。少なくともこの日の
石井には「一矢報いてやろう」というより
明らかに「勝ち」をとりにいっていた。

 しかし、勝ちを意識するということは
周りを見えなくする。結局スタミナは奪ったが
HARASHIMAの余裕までは奪えなかった。
それでもHARASHIMAが容赦ない
蒼魔刀でなぎ倒し、試合後を「鍛えているから
だー」で締めなかったのは石井に対しての
最大限の礼をはらったとみていいだろう。

ここで休憩。
休憩中もにぎやかな売店でサイン会^^

 ちなみにがむしゃらのTA-KI選手は
1部の大日を途中で抜けて講習会に参加して
また戻ってDDT観戦していた。私もこの日
当然教科書持参で来ていたんで、「お互い
頑張りましょうね」といってわかれた。
ああいうプロレス愛をみせられると火がつくね!

第五試合 
CMLL認定KO-Dタッグ選手権試合 
60分一本勝負
アントーニオ本多、□佐々木大輔<第33代王者組> 
vs 高尾蒼馬、松永智充■<挑戦者組>
14:9 反則

※高尾の凶器攻撃、レフェリー暴行。
33代王者が初防衛に成功。

 これもいわば底上げマッチ。
シットハートはあのブレッド.ハートの名テーマ
「Hitman」で入場していたけど確かハート
ファウンデーションの時は違うテーマ使っていた
ような気がするんだが^^

 で、佐々木もなにげにHITMANリスペクト
の男なんで、リング上はなにげにブレッドだらけ^^
天国のヒトさんが見たら泣いて喜ぶ….
わけないか^^

 試合はマイケルも加わっていわゆるいつもの
お約束「いやよいやよも好きの内」から
はじまるあれをやって、悪役らしい試合運びで
いわゆるわかりやすい試合運びで、見るからに
善玉のチャンピオンチームの、特に佐々木を
ピンポイントで攻めていく。

 でも松永が基本「愛されタイプ」の人柄
なんで、どうしても、どんだけわるいこと
しても「松ちゃ~~~ん」と声援を集めてしまう。
そこで誰かが悪役として泥をかぶらないといけない。

ま、マイケルはもともともっているものがあるし^^
そもそも試合権限自体がないんで、そうなると
その役目は高尾が担わないといけない。

 で必要以上に気障で嫌味な悪役ぶりを
前面に押し出していたのだが、いかんせん
まだ付け焼刃にしかみえない。確かに
シットハートに入って一皮むけた印象は
あるものの、諸先輩方がひいたレールの上を
必死で走っているような感じがしてならない。

 そこが見えなくなれば、高尾の理想とする
悪役像に近付けると思う。正直松っちゃんや
マイケル、そしてアントンや佐々木がいなかったら
ここまでできたかどうか?

 やや厳しめに書いたが、大社長がいなくなる
という危機感を持った若手がいなかったということで
課題を残した感じになってしまった。
だがまあDDTの若手ならきっとやってくれる
と信じたい。

第六試合
セミファイナル 30分一本勝負
佐藤光留 vs KUDO○
13:33 片エビ固め
※右ハイキック
 
 これはもう激しい試合になることは予想できる
カード。キャリアのあるKUDOは普通に考えても
難敵。ひかるんがあのままタイトルもっていたら
防衛戦になってもおかしくないカードである。

 はたして、壮絶な打撃戦がこれでもかとばかりに
展開!で、ここぞというところでさっと関節とって
行き、絶妙のタイミングで間を外し、さらに純
プロレスでも引き出しをたくさん持っている
ひかるん。正直KUDOが出来るとはいえ序盤から
中盤にかけては全く勝ち目が見えなかった。
 
 とはいえKUDOも蹴りに関して言えば
こだわりがある。自分の土俵で決して引くわけには
いかない。だから真っ向勝負になった。

 終盤あきらかに打ち疲れるほどスタミナロス
していた両者は最後まで蹴りにこだわった。
そして徐々にプロレスのフィールドにもっていった
KUDOの執念が最後に勝利を呼び込んだといっていい。

 本当に明日死んでもいいくらいの迫力で
お互いが死力を尽くしきった。相手しかみえていない
というのはプロレスのセオリー的にはあまり
あってはならないが、ここまで死力を振り絞って
戦われたら、何もいえない。

 そして、ひかるんは元チャンプの名誉も
パンクラスの看板も何もかもかなぐり捨てて
KUDOの凄みを最大限に引き出して壮絶
にちった。

 DDT総選挙で語っていた決意は本物だった。
そしてエビスコ店長というリング外の話題しか
なかったKUDOの凄みも完全に蘇らせた。
KUDOも漢だ!そしてひかるんも漢だった!!
素晴らしい!!ありがとうKUDO!ありがとう!
ひかるん!!真性のど変態だけど^^

大好きだ!!!!

第七試合
メインイベント 60分一本勝負
飯伏幸太 vs 男色ディーノ
16:9 ゲイ道クラッチ

 この試合を奥で大社長が観戦していた。
やはり自分が去った後を任せる2人の
試合を見ておきたかったのだろう。
  
 さあ、これは飯伏にとってはハードルの高い
試合である。相手はなにせ百戦連魔の難敵、
そしてホモ!!頭も体もフルに使ってなお勝てっこ
ない相手である。なにせ、出来るのに近づけば
セクハラしかけ、そうかと思えばしたたかな
テクニックで痛めつける。全く自分のペース
を掴ませてくれないのが男色ディーノなのだ。
それでいて、総選挙で見せた熱い一面を持つ
情熱家でもある。いくら飯伏がIWGPを
もっていても、これは想像もつかない試合
だった。

 で案の定、「スリル」にのってセクハラ
しまくるディーノ。前の席の男性は唇奪われて
いたし^^女性ファンのデジカメ取り上げて
自分のタイツにつっこんで中身写して返したり
やりたい放題。

 これで人気者なんだから並みの選手
なら本当に嫌だったろう。しかし飯伏は
さすがというか、IWGPのベルトもって
さっそうと登場するや、序盤こそディーノ
のセクハラに嫌がるふりをして、なんと自分から
キス攻撃!

 さすがのディーノも面喰らったか…
と思ったらさにあらずで^^場外戦でも
リードを許さない。しかし飯伏はここでも
天才ぶりを発揮!ディーノが外から持ってきた
資材搬入用の台車にディーノを寝かすとなんと
壁を登り始めた!!

 スターレーンというのは基本足場らしきものは
ほとんどないに等しい会場で空中戦には不向き
にできている。天井も低いし。
 だが、飯伏はその少ない足場から国旗が
貼ってある壁からなんとムーンサルト!!
こんなところから飛んだ選手って飯伏くらい
なものだろう!!!!

 私もかれこれ約30年通っていて初めて
見た光景だった。

 だが、そこからのディーノはついに隠していた牙を
むき出しにし始めた。もちろんどれだけ飯伏に
蹴られて意識が飛んでいてもホモである事
を貫き通して!!!

 中盤にさしかかかった時のチキンウイング
アームロックは普段の研鑽のたまものだろう。
こういう引き出しももっているのが男色先生
なのだ!!!

 そして飯伏に自分の世界をとられまいと
ディーノも必死になった!!

 最後はタイツの中に飯伏の顔を突っ込んで
男色ドライバーからゲイ道クラッチ!!
見事としかいいようがなかった。

 ぐったりとしてリング上で大の字になって
それでもマイク持って「勝ったわよ―」
と第一声。「こんなぶよぶよした体でも
IWGPに勝ったのよ!」と誇らしげに
しかし堂々と勝利宣言。もちろん誰も
文句なんかいうはずがない。

 「ひとつだけ約束する。今度博多へ
来た時は今日よりちょっとだけ面白いもの
をお見せするわ!」と言葉を絞り出すように
言い放った男色ディーノ!!あんた本物の
プロだよ!!

 素晴らしかった!!!
彼がいるからこそ大社長も安心してユニオン
にいけるんだと思う。飯伏より人気.実力とも
上の男色先生がいる限りDDTの未来は明るい!!



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