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cocoro.haradaが徒然なるままにプロレスとかアニメとかその他興味のあることをお話します。

DDT レスリングとんこつ!2012 博多スターレーン 観衆315人(12・3・20 火)

DDT レスリングとんこつ!2012
博多スターレーン 観衆315人(12・3・20 火)

 さあ、筑前理事長のあいさつが長引いて
しまったので焦った我々はもう来た地下鉄に速攻
飛び乗って、一分前に博多駅に到着!
 
 そこからスターレーンまでダッシュですよ!
さすがにこれはきつい!!しかし一試合も見逃したく
ない執念で会場に飛び込んだらちょうどゴング
がなって試合がはじまってました!

第一試合:大崇(だいたかし)デビュー戦
入江茂弘(7分51秒 フライング・
ソーセージ)大崇×

 っていうことでカードもなんも知らんと
見てしまった第一試合は福岡県福岡市出身の
大崇(だい・たかし)のデビュー戦!

 あ、会場着いたときは勘違いしてたけど
よく考えたらがむしゃらで大社長についていた
若手の選手だった!今思い出した^^

 そうそうどっかで会ったことあるよな
と思ってたんだけど思い出せなくて・・・

 相手は今や乗りに乗る入江茂弘とあっては
期待のほどがうかがえる。

 大はロックアップからショルダー
アタックの打ち合いで向かっていくあたり
負けん気の強さも新人離れしてる。

 で、入江も容赦せず、エルボー合戦に
打ち勝ち、馬乗りになってヒジを叩き
込んでいくというアルティメット殺法を全開!

 どんな試合もこなす入江だがこういうコワい
モードに入江はやはりすげえとしかいえなかった。

 しかしここで心が折れるようならデビュー
を地元でというはからいにむくいられない。
ブレーンバスターやショルダーアタックで
やり返そうとしたが、入江は最後まで容赦なし。
最後はカウンターのエルボーで大の字になった
ところへフライングソーセージで3カウント!

 こういう叩き潰すプロレスは彰人戦でも
やってたけど、後輩に対して既に壁として
立ち向かえる入江の度量もすごいなと。

 そしてまけたけど大はこの体なら大化け
の予感も大!ぜひ頑張ってほしい。
なんせ博多スターレーンではあの高山善廣
がデビューしてるんだから!!

 その同じ場所でデビュー出来たってことは
幸せですよ!
 
 体つきは違うけど帝王2世を目指して頑張って
ほしい。素晴らしい試合だった。

第2試合:○アントーニオ本多(12分07秒 DDT)
大石真翔×

 夏の一夜の幻で消えるかと思われた
ほもクロZがまさかの博多再上陸!!しかも
勢力増大して、その勢いはとどまるところを
しらない。大石・・・いや、まこりんを総出
でサポートして入場してくるメンバーたちは
なぜか全員敬礼!

 しかし、ここまでおいしい所をもっていかれて
はアントンも立つ瀬がない。ほもクロはかつて
アントンとマッスル坂井が築いたハッスルの
流れにも近いものがあるだけに、強さでも
面白さでも圧倒しなければならない。

 ところが意外とこの30すぎのバツイチアイドル
は細かいこともできちゃうから一筋縄ではいかない。

 頭の回転も人一倍速いまこりんは上手い具合に
お客さんを味方につけていく。そして隙あらば
ささっと勝ちをとりにくる。

 なんとか活路を見出したアントンはディーノ
と死闘を繰り広げた立ち技勝負で「とにかく
勝ちゃいいんだよ」とばかりに攻めたてる。

 何度も切り返されたDDTをほぼ意地になって
決めたあたりはアントンのこだわりとほもクロ
への強烈なライバル心だったのかもしれない。
見た感じ以上に殺伐した印象があったのはその
せいだろうか?

第3試合:○アズールドラゴン美月凛音、
久保希望(14分09秒 原爆固め)
DJ佐々木、DJ中澤、DJニラ×

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 美月には試練だったかもしれないこの対決。
またしても相手はニラ!前回は実の親父さんを
人質に取られた美月だったが今回は九州という
くくりで久保、アズール組と初タッグ。

 しかしいつの間にかニラは増殖していた!
全員サングラスに雨合羽、傘といういでたち
なんだがDJ中澤だけがなぜか釣竿をもっている。

 しかもグラサンとると全員がニラメイク^^
そして試合前にニラが対戦相手にアピール
しはじめた。それも試合でなく「興業」
をストップさせて^^

 「お前らの共通点をあててやろうか?お前ら
・・・・全員九州出身だな?ということは
お前らは・・・ご当地レスラーだな!
・・・というとはお前らは・・・ひこにゃん
だな!」

・・・いや、ひこにゃん九州と関係ないし!

 「DDTはこのご当地レスラーの前で
俺たちが悪い事をして負けて花をもたせる
という考えのようだがそうはいかない」と
いって正統派ぶっていたかと思えば突如
不意打ちのロケットパンチ^^

 かと思ったら、「俺たちな悪い事をしたく
はないんだ!」といきなり味方をこきおろし
はじめたもんだから、アズールも美月も
どうしていいもんだか・・・といった感じ。

 ここに初参戦として久保がまぜられたのは
ある種DDTからの「試し」だったんだろう。
一通り技は繰り出せたし、松井レフェリーから
「矢口っちゃん?」といいフリをもらえたし
結構いじられていたけどやっぱDJタイム
前にはちょっと荷が重いか。

 でも「これも」こなせないと、ただできるだけ
じゃDDTマットでは生き残れない。まあでも
いい経験にはなっただろう。

 あえて入江とか石井にぶつけないで難易度
の高いニラの相手をさせられたのかを考える
と期待値としては決して低くなかったと思う。

 次につながったかどうかはやや微妙だけど
そこへいくとやっぱ経験値が高いアズールだと
なんでも対応できちゃうんで、残った美月は所属
ということでこの立ち位置ならもうちょっと
焦らないとウソになる。

 そこはもう一つくいたらなかったかな?

 結局ニラワールドは誰も崩せることなく
試合は唐突にジャーマン一発でアズール
ニラをピンフォールしたけど^^

 あ、そういえばマイケル・・・あの
「ほてってきたぜ~!」を一回もやらなかった
な。健介オフィスの博多大会でも「やらかし
て」和田京平レフェリーに反則負けくらった
ほどしつこくやってたのに^^

 DJ中澤は彼の中ではマイケルではないのかも
しれない^^


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第3試合:○石井慧介(8分47秒
ニールキック)マサ高梨×

 これは伸び盛りの石井に対しての試練
だったのかもしれない。相手は百戦練磨の
マサ高梨である。しかもどんな態勢から
でも隙あらばあっという間に形勢を逆転
させていく手管はもうベテランならでは!

 これに対して石井がとれる策は若さで
押し切ることだけ。しかし、入江ほどでかく
ない石井にとっては同体格の高梨相手では
やはりプレッシャーをかけられるところまで
いききれない。

 とにかく高梨の隙はないに等しいわけだから
そうやって石井がそれを突破していくかという
のはある意味彼にとってこれは大きな宿題
だったと思う。

 しかし石井はそれをはねのけた。
9割9分高梨の試合だった展開を強引にニール
キック一発で見事逆転勝利!

 なんとか勝つには勝ったけどこの内容なら
もう一声言っときたい所である。
高梨が押してたという印象しか残らなかった
のは石井にもまだ越えねばならない壁が
あるってことで、それはたぶん期待ゆえに
試されてるんだと思うから。

 さてこの試合で休憩に入ったんで大急ぎ
でパンフを買ってカードを確認したら
とんでもないカードが組まれていた・・・
それが休憩あけのカードだった・・・・
 
第4試合:○佐藤光留(12分12秒 アキレス
腱固め)ばってん多摩川×

 ええ~~~~~~!!!!!
というのがまず最初に思った第一声^^
だって、どう考えても第一試合要員のばってん
が休憩あけっておかしいでしょ^^
実際、カード見る前までは入江の試合が
第二試合だとばかり思っていたんで^^
まさか休憩あけにばってんの試合を見る事
になろうとは・・・

 しかも相手は自称パンクラシスト^^
(この理由は後程)の佐藤光留。もとK-OD
無差別王者にして、48総選挙で1位をとった
男である。
 
 そりゃ、ばってんが名門九産大OBで
実はばってんのくせに人柄もよく
プロレスができることは誰でもしってる
けど、彼の方向性はあくまでよごれどんたく^^
つまりさぶい芸人ばってん多摩川が佐藤光留
相手に貫けるのか?これも考えようによっては
試練の一戦!

 そう、ばってんがばってんである以上あくまで
彼があびるべきはブーイングなのだ!
だがこのシチュエーションではばってんが
勝つ以外にブーイングをあびる手段がない。
というか、ひかるんが負ける絵が想像できない
し!!

 でもひかるんはあろうことかリングにあがると
険しい表情でシャドーボクシングをはじめた。
もう臨戦態勢満々。あきらかにパンクラス
モードである。

 そこでばってんはこうでてきた。
やおらマイクをつかむと「私、ばってん多摩川
どこへいってもブーイングをあびてますが
ここ博多だけは日本で唯一ブーイングをあびない
会場・・・アウェイではありません!」と
いったもんだからもうこれは「やれ」という
前ふりとしか思えない^^
当然スタ―レーンは大ブーイング・・・・というか
今まで声援飛んだことないはずなんだが^^
「おかしいでしょ!」とばってん頭を抱える。

 これでひかるんも安心して成敗できると
まあのっけから厳しいけりを内足部に蹴りこんで
いく。あきらかな足殺しである。巨漢相手
には有効打だが、一応相手は自称でも芸人なんで
ここまできついことはやんなくていいはず
なんだが、場内大喝采^^

 まあばってんがばってんを貫いたことで
試合は成立した。後はまあゴミクズのように
蹴飛ばされなすすべもなく負けてしまうのが
ばってんらしい最後・・・・と思ったら
この試合予想外の展開を見せ始める・・・・

 なんとばってんは隠し持っていて滅多に
みせないプロレスラーモードを見せ始めた
のである。それもばってんのまんまで
それをやりはじめたんだから驚いた。

 しつこいくらいみせられてる「ミネソタ
アイダホ・ミシシッピ」からのばってん
エルボーはことごとくアキレス腱固めや
膝十字にきってとられるのだがそれでも
繰り返すのだ。そしてあきらかに入ってる
ひかるんの関節技を必死でこらえ、エスケープ
していくばってん!
 
 最初は「おお!」となっていた
観客も「まあ、1回2回ならキックアウト
できても・・・」という感じはあったようだが
予想外の頑張りに「なんか応援しないと・・・」
という空気になってきてしまった。

 とうとう会場が一体になって「ミネソタ
アイダホ・ミシシッピ」を決めたときは歓声
が本当に初めてスターレーンにおこって
しまった。

 やばい、ばってんの試合なのに感動して
しまってる・・・・立てばサンドバッグ、
寝れば関節地獄。まるでジュニア時代の
越中ではないか!

 しかしこれでいいのか?ブーイング
もらってなんぼのばってん多摩川じゃない
のか!!ばってんなんだから頑張るなよ!
というか芸人なら感動はいらんだろう!
笑いとれよ!^^;

 というプロレスラーモードのばってん
という予想外なものが見られてこの日
一番の試合になってしまったが、やはり
ひかるんの非情な膝への波状攻撃の前
にはなすすべなく力尽きたばってん・・・・
  
 というか書いててこれほど表現に困った
試合はないぞ!どういう視点で書いたら
ばってん多摩川の「営業妨害」にならないか
気使いながら再現するなんて!

 救いは試合後玄関で「ナイスファイト」
と私が声をかけたとき「当たり前じゃない
ですか」とばってんがドヤ顔してくれたこと
で、次回からまた安心してブーイングが飛ばせる
ことかな?
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 しかし、参ったなあ・・・
こんなに見る側にハードルあげる試合される
となあ・・・・^^:
 
第5試合:○HARASHIMA(16分30秒
蒼魔刀)ヤス・ウラノ×

 まあ、この日は東京残留組が多くいたりして
全員集合とはいかなかったが、その分、普段
エンタメの陰に隠れてる闘いという要素を
十分に堪能できたのは幸運だった。
ばってんの感動は余計だったけど^^

 で、こういうシングルも普段地方では
まずみられないシングルマッチ。世が世なら
K-OD選手権試合になってもおかしくない
カードである。

 なぜか異種格闘技戦のようなモード
でヤスとセコンドのアントンが入ってきて
先に入場するや否や首相撲をはじめて臨戦
態勢を整える。

 いや、確かにHARASHIMAは強敵ではあるけど
ノンタイトルだし、ヤスとアントンの異様に
高いモチベーションに見る側もなんか引き締
まってきた。

 そしてはたして、試合はこの両者らしい
裏のかきあい、読みあいの連続。特にヤス
の2手3手先をHARASHIMAが読み返すという
展開はまさに理詰めのプロレスリング!

 しかもこれがマニアにしかわからないんで
はなく誰が見ても白熱した攻防になっていた
事が凄いのだ。
 
 そしてまるでそれにあいの手をいれるように
アントンが絶妙な声掛けをしていくんで^^
ここで空気がちょっとなごんだりして飽きさせ
ないのである。

 緊迫感と弛緩を上手に使い分けていたのは
さすがDDT!

 ヤスはしかしこの試合本気で勝ちに
きていた。大声攻撃もなかったし、蒼魔刀
も読んでいたし、なにより本気モードになった
ヤスはバンダナが飛ぼうがなにしようが
おかまいなしにしゃにむに攻め立ててきたのだ。

 もちろんHARASHIMAがいつも以上に容赦
なかったというのもまた事実ではあるが
こういう展開になればどっちが奥の手を辛抱
して出せるか、という点に尽きるだろう。

 そこへ行くとフィニッシュにこだわりの
蒼魔刀をもつHARASHIMAの執念が最後に上回った
かもしれない^^

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 いや、見事な試合でした! 

第6試合:KO-Dタッグ選手権試合
高木三四郎、高尾蒼馬(20分01秒 高尾
ボマイェ→大社長自らタイツを下ろし
→男色ドライバー)KUDO、男色ディーノ×
※第42代王者組・反体制軍(高木三四郎
&高尾蒼馬)が3度目の防衛に成功。

 反体制軍の高木三四郎&高尾蒼馬は3度目の
防衛戦に臨む。迎え撃つ相手は因縁のほもクロ
より、男色ディーノ&KUDOという新旧
KO-D王者コンビ。この試合では男色殺法の通用
しない大社長相手にディーノがどうでるか?
逆にまだ大社長ほど免疫がない高尾が男色
殺法をどうしのげるか?

 油断してると、KUDOの厳しい攻めが隙を
ねらっている。王者組・・・というより
高尾にとって厳しい試練が予想された・・・・

 ところが・・・・
 大社長を相手に4・1後楽園でKO-D
無差別級王座の防衛戦を行なうディーノは、
さっそく挑戦者の大社長にKO-Dベルトを
見せつけて挑発開始。しかしディーノが先発で
男色殺法でペースを奪おうとしても、大社長
は全く意に介さない。これでいったんペース
を崩されかかったディーノだったが高尾に
変わったとたん、男色殺法大爆発!

 ここから長く高尾がつかまってしまう。
男色殺法に免疫がないと相手の思うつぼ。
一気に形勢が怪しくなった王者組・・・・・ 

 しかし高尾も大社長あっての王者と
思われたくはない。自力でシュバインに切り
返してピンチを脱出して大社長にタッチ。
GTSをディーノに繰り出し、高尾に高尾ボマイェ
を促すが、KUDOに迎撃されてまた寸断。

 KUDOは高尾にGTSを決めると、ディーノ
がホモイェをかまして再び高尾大ピンチ!

 それでも大社長に繋いでのシットダウン
ひまわりボムはディーノが意地でキックアウト!

 しかしフィニッシュ狙いのリバース・えび
反りジャンプは大社長がかわしてしまいとどめ
がさせない!

 大社長はディーノにシットダウンひまわりボム
を決めると、ディーノの股を広げて、高尾に
急所へのボマイェを指示するが
またしてもこれをKUDOがカット。

 するとGTS→高尾のボマイェが今度こそ
決まって、あろうことか大社長はアンダータイツ
一丁になって掟破りの逆男色殺法!

 ついに孤立したディーノに高尾が
高尾ボマイェ。フラつくディーノに大社長が
タイツにディーノの頭を差し込んで逆男色
ドライバーでピンフォール勝ち!!

 前哨戦を挑戦者が直接王者を下し、
タッグ王座防衛にも成功して反体制派
が完全勝利!ディーノがフラフラのまま
KO-D無差別級のベルトをリング上に
忘れて引き揚げようとしたところへ大社長
がベルトを2つ取り上げ、その場で勝手に
2冠王宣言。4月のタイトルマッチでも
正式に自分のものにしてやると豪語!

 ラストは殊勲の高尾を紹介したのち
東京で一番はやっているという例の
「やる気!元気!高木!ドントストップだ!
コノヤロー!」が炸裂!!!


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 試合後、売店でも元気、ヤル気、高木
をやっていたが恒例の集会はなぜかひかるん
に任せて王者組はかえってしまった。

 そしてひかるんはなぜか「パンクラス
も昔はこのスターレーンでやりましたが
当時はなにがおもしろいんじゃ、こんなの?
と思ってました!」といきなりぶっちゃけ
はじめた^^

 「でもそんな僕も今や立派なパンクラシスト
です!」とはいってたけど^^

 いやあ、でも内容は濃かったなあ・・・
もしかすると一番IGFを意識しない
ようでしっかりIGFにケンカ売ってたのは
DDTだったかもしれない。

 やりようによってはそれこそ武道館への
道でもやった方がよかったのだろう。
去年は実際それをやったわけだし・・・

 でもあえてそれをせず、普段意識しにくい
闘いを前面に押し出して成功したんだから
DDTはやはり侮れない・・・・
 
 いや、おそれいりました・・・

 次回は7月14日でまさかの平日開催
だけどなんとか都合つけていかないとね^^
 
 やっぱ2連戦はしごして思ったけど
自分は本当にプロレスが好きで好きでたまらない
ということなんだなあということだった。

 この気持ちに上下はないし人と比べる
つもりは毛頭ないけど、やっぱ自分からプロレス
とったらなにも残らない!

 今頑張っていられるのもこの瞬間のため
だもの!!ね!